「マジック・イン・ムーンライト」監督ウディ・アレン
「マジック・イン・ムーンライト」では、新たなミューズ(女神)となるエマ・ストーンを迎えて、素敵なウディ・アレンワールドを楽しませてくれています。
ウディ・アレンは映画キャリアは50年以上、手掛けた作品は70作品以上という、まさにアメリカ映画界を支えてきた名監督なのです。
では、ウディ・アレン監督について、そして彼の映画の特徴について紹介しましょう!
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ウディ・アレン/Woody Allenプロフィール
生年月日:1935年12月1日
出身地:ニューヨーク
ウディ・アレン監督の世界: マジシャン、コメディアンから映画監督へ
ウディ・アレンは、アメリカニューヨーク出身で、ユダヤ人家庭に生まれて幼少時代を過ごします。
ウディ・アレンの映画人生へのきっかけは、この作品のテーマにもなっている「マジック」だったそうです。
16歳の頃にマジシャンとして舞台に立ったのですが、あまり手応えを感じなかったそうです。
しかし、マジックを披露しているうちに、マジックよりも、ウディ・アレンの面白さに注目が集まるようになったそうです。
そして、ウディ・アレンはコメディへのキャリアをスタートさせることになるのです。
コメディアンとしての経験と積みながら、映画の世界へと進出することになります。
1965年「何かいいことないか子猫チャン」で初めて脚本家、出演を果たすと、次々に新しい作品を手掛けていきます。
ウディ・アレン監督って?: 監督、脚本、主演をこなす
ウディ・アレンの偉大なところは、1つの映画において、監督、脚本、主演の3役をこなしているということです。
そして、それを成功させていることです。このような監督がなかなかいません。
しかも、それだけ1つの作品に対して全力投球するにも関わらず、ウディ・アレンはほぼ1年に1本ペースで作品を作っているのです。
これは驚異的なパワーがなければできないことです。
ウディ・アレン監督についてのこんな話があります。
ウディ・アレンは高校時代から1日50話のジョークを書いていました。
それでも全然苦痛はなく、どんどん書きたいアイディアが浮かんでくるのです。
ウディ・アレンは苦労して毎年1本の作品のアイディアをひねり出しているのではなく、どんどん作りたい作品のアイディアが溢れてきているようです。
本当に映画の天才なのですね。
ウディ・アレン監督の世界: ニューヨーク愛
ウディ・アレンの映画は、基本的にニューヨークが舞台になっていることをご存知でしょうか?
生まれも育ちもニューヨークという、生粋のニューヨーカーである彼は、とにかくニューヨークへの愛が強いことで有名です。
ウディ・アレンの作品の主人公は、インテリで流行に敏感、いつも急いでいて早口、などという、まさにニューヨーカーのイメージそのものです。
1960年代から、現代に至るまで、色々な時代のニューヨークを描いてきました。
ウディ・アレン監督の世界: コメディ作品が多い
ウディ・アレンの作品の多くは、コメディです。
シリアスな内容の作品もありますが、基本的にはコメディ色の強い作品が多いです。
ハチャメチャな展開になりながらも、なぜか最後はうまくハッピーエンドに終わるというのがお決まりのパターンです。
しかし、ただ悪ふざけをした内容や無理やりこじつけたラストなどではありません。
ウディ・アレンは脚本の天才でもあります。
ただハチャメチャを描いているようで、実は巧妙に練られたストーリーなのです。
だから、ウディ・アレンのコメディは、低俗化することなく、上質な作品として評価されているのです。
また、ウディ・アレンのコメディ作品では、きちんとした人間ドラマが描かれています。
笑いを随所に散りばめながらも、人間の本質をしっかりと描きながら、深みある人間関係を描いています。
このバランスが絶妙なのです。
ウディ・アレンのコメディはとてもハッピーな作品が多いので、疲れている時などに見ると、とても心が癒されます。
頭を空っぽにして楽しく観たいですね。
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ウディ・アレン監督って?: こだわっているタイトルシーン
ウディ・アレン作品には、ジャンルに関係なく、共通していることがあります。
それは、映画の初めに流れるタイトルシーンです。
いつも同じ字体の文字で描かれ、バックには必ずジャズミュージックが流れます。
ウディ・アレンはこのタイトルシーンの文字について「一番低予算でできるから」と語っていたのです。
確かにとてもシンプルな文字なのですが、これはウディ・アレンのこだわりなのではないかと思います。
私は、この字体を見ると、「これからウディ・アレン映画が始まる!」と嬉しい気持ちになります。
「マジック・イン・ムーンライト」の監督であるウディ・アレン。
ウディ・アレンほど世界中も映画ファンに愛されている監督はいないかもしれません。
80歳を越えた今でも、その才能が衰えることなく、第一線で活躍し続けています。
ここでは、ウディ・アレンを知るための情報をご紹介したいと思います。
ウディ・アレン監督の世界: アカデミー賞嫌い
ウディ・アレンの作品は、アカデミー賞の常連です。
ノミネート回数はなんと、最多なんだそうです。
しかし、ウディ・アレンはこのような賞レースに全く興味がないそうです。
これだけアカデミー賞にノミネートされているにも関わらず、授賞式に出席したことがないのです。
しかし、2002年のアカデミー賞の授賞式において、突然ウディ・アレンが姿を現しました。
これには世界中の映画ファンが驚きました。
長年出席することのなかったアカデミー賞に参加することを決めた理由は、アメリカ同時多発テロだったのです。
ウディ・アレンはこの痛ましい事件を受けて、アカデミー賞の舞台でニューヨークへの想いを語ることにしたのです。
スピーチの中で次のように述べています。「ニューヨークは本当に素晴らしい映画の街だ。
そのニューヨークのためなら、どんなことでもしようと思った。」
この感動的なスピーチは、世界中から高い評価を受けて、大きな話題にもなりました。
ウディ・アレン監督の世界: ミューズ?
ウディ・アレンの作品紹介の中で度々出てくる「ミューズ」という言葉。
彼の映画を知る上で、このキーワードは外せません。
ミューズとはギリシャ神話の中で知的活動を司る女神のことです。
このことから、想像力を刺激する女性という意味で、使われるようになったようです。
ウディ・アレンには、その時代ごとにこのミューズの存在があります。
まず初めに登場したミューズは、ダイアン・キートンです。
ダイアン・キートンを主演に迎えた1977年「アニー・ホール」は大ヒット。
上質な大人の恋愛ドラマとして、今でも人気のあるウディ・アレン作品です。
さらに、当時はダイアン・キートン演じるアニー・ホールのファッションが大流行しました。
アニー・ホールファッションは、多くの女性の憧れとなりました。
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その後も「インテリア」「マンハッタン」「ラジオ・デイズ」「マンハッタン殺人ミステリー」など、彼の代表的な作品の多くに出演しています。
次に登場するミューズは、ミア・ファローです。
すでに人気女優だった彼女は、1980年代以降、公私ともにウディ・アレンの良きパートナーとなります。
当時の彼の作品に全て出演しており、12本もの作品に出演しています。
2005年以降、新たなミューズとなったのは、スカーレット・ヨハンソンです。
「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」「それでも恋するバルセロナ」と立て続けにヒロイン役を務めています。
どの作品も彼女がとても魅力的に描かれています。
「マッチポイント」は、初めてニューヨークを離れてヨーロッパを舞台にした作品です。
作風も今までとちょっと変わっているのですが、ウディ・アレンの新しいジャンルの作品として、世界的に高い評価を得ることになりました。
この成功には、スカーレット・ヨハンソンの存在は大きかったですね。
まさにミューズです。
そして、今新たなミューズになっているのが、エマ・ストーンです。
「マジック・イン・ムーンライト」「教授のおかしな妄想殺人」でヒロインを演じています。
ウディ・アレン監督の世界: ノーギャラでも出演したい監督
ウディ・アレンは自分で資金集めをするため、低予算、小規模公開がほとんどです。
当然俳優へのギャラもそんなに多くは払えずに、俳優へのギャラがとても少ないことで有名です。
しかし、ウディ・アレンの作品にはいつも大スターが出演しています。
むしろノーギャラでも良いから、ウディ・アレン作品に出演したいという俳優が実に多いのです。
俳優からも信頼を集める人気監督なのです。
大物俳優から出演を熱望されることも多いようで、たまに大物俳優が、ちょっとだけ出演していたりすることもあります。
ウディ・アレンは、アメリカ映画界を支えてきた名監督であり、そしてこれからもアメリカ映画界にもなくてはならない存在です。
これからも、精力的に映画を作り続けてくれることでしょう!
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