映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじと感想です。
映画「ぼくの大切なともだち」は、2006年のフランスのコメディ映画です。
原題は 「Mon meilleur ami」。
美術商のフランソワは、仕事仲間から「お前の葬式には誰も来ない」と友達がいないことを指摘されます。
そんなことはないと20万ドルのギリシャの壺を賭けて、月末までに親友を連れてくると約束します。
ところが親友どころか友達さえもいないフランソワは、「親友探し」に奮闘することになるのです。
「仕立て屋の恋」「歓楽通り」など、深い恋愛ドラマを得意とする、フランスの名匠パトリス・ルコント監督の作品です。
主人公フランソワを演じるのは「八日目」「メルシィ!人生」のフランス俳優ダニエル・オートゥイユ/Daniel Auteuil。
>>映画「ぼくの大切なともだち」の俳優ダニエル・オートゥユは、フランス版ロバート・デ・ニーロ?
彼の親友探しに巻き込まれるタクシー運転手ブリュノを演じるのは、映画俳優だけでなく、映画監督、脚本、舞台でも活躍するフランスで大人気のコメディアンダニー・ブーン。
映画「ぼくの大切なともだち」は、二人の友情に心温まる作品です。
さて、映画「ぼくの大切なともだち」がどんなあらすじか?見てみましょう!
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映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじ:フランソワの賭けのはじまり
美術商のフランソワは、仕事では成功しているものの、仕事以外には興味がない中年男性です。
顧客の葬儀に参列した後、自分の誕生パーティーに向かいます。
そのパーティーの席で、フランソワは顧客の葬儀に参列者が少なかったことを嘲笑うのですが、その場にいた仕事仲間から、友達のいないお前の葬式には一人も参列しないと言われてしまいます。
ムキになったフランソワは、ビジネスパートナーであるカトリーヌの挑発に乗って、10日以内に親友を連れてくるという賭けをすることに。
もし連れてくることができなかったら、20万ドルで落札したばかりの、非常に貴重な古代ギリシャの壺を手放すと約束してしまいます。
映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじ:フランソワの友達探し
とんでも無い事を約束してしまいました。
さっそく、フランソワの親友探しが始まります。
親友だと思っている人達を訪ねますが、自己中心的なフランソワは、誰からも相手にされません。
自分はこの人は友達だと思っていたにも関わらず、その人からむしろ嫌われていたことを知り、本当に自分には友達がいないのかと困り果ててしまいます。
そんな中、フワンソワは帰省中の娘ルイーズとタクシーに乗ります。
そのタクシーは偶然にも以前乗ったことがある運転手ブリュノのものでした。
その車内でルイーズは喘息の発作が出てしまいます。
物知りの彼は、病院嫌いのルイーズに対し、良い病院を教えると言いました。
フランソワは、誰とでも仲良く話せるブリュノに、友達の作り方を教えてもらうことにするのです。
おひとよしのブリュノは、フワンソワの相談に快く応じます。
そして、ブリュノは、その感じの良さ、笑顔、誠実さを伝授するのですが、フワンソワはなかなか上手くできません。
しかし、フランソワは、ブリュノに友達探しの手伝いをしてもらううちに、いつしかブリュノと友達になっていることに気が付くのです。
一緒にサッカー観戦へ行ったり、ブリュノの両親に会ったりするほどの親密な中になっていたのです。
フランソワは大喜びで、親友ができたとカトリーヌに連絡します。
しかし、カトリーヌは信じません。
<-----ここからネタバレ記事あり----->
映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじ:フランソワの計画
そこでフランソワはある計画を考えます。
店が経営難のために、壺の保険金を手に入れるために、ブリュノに偽装強盗をしてほしいと頼むのです。
ブリュノは仕方なくこの依頼を受けることにします。
そして、ブリュノは壺を盗もうとするのですが、そこにはフランソワ、カトリーヌ、美術商関係者がいたのです。
驚くブリュノは、これは、フワンソワが、ブリュノを親友だと証明するために仕組まれた狂言であったことを知るのです。
自分のためにここまでやってくれたのだから親友だと勝ち誇るフランソワに対し、ブリュノは怒り、壺をたたき割ります。
そこではじめて、フランソワは自分の行動が間違っていたと気が付きます。
しかし、いくら謝っても、フランソワはブリュノの許しを得ることはできませんでした。
映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじ:蘇った壺
そんな中、フランソワが帰宅すると、ブリュノが割ったはずの壺がそこにありました。
実は銀行に差し押さえられないように、カトリーヌが壺のコピーを用意していて、ブリュノが割ったのはそのコピーの壺だったのです。
フランソワはこの壺をある事に使おうと決めます。
非常に物知りなブリュノは、TVのクイズ番組(フランス版クイズミリオネア)で成功することを夢見て、オーディションを受け続けていた。
でも、とてもあがり症なために、実力を発揮することができずにいつも落選していました。
ちょうど、この壺をオークションで競り勝った相手は、この番組のプロデューサーで、今でのもこの壺を欲しがっていたのでした。
フワンソワは、このとても大切にしていた壺をプロデューサーに譲ることを決意します。
そして引き換えにブリュノを番組に出演させるよう頼むのです。
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映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじ:クイズ番組での和解
ブリュノは番組に出場し、緊張しながらも、見事に正解を重ねていきます。
そしてついに迎えた最終問題で、美術に関する問題が出題されます。
1本だけ電話をかけることが許されているブリュノは、迷った末にフランソワに電話をします。
生放送の電話の中で二人は和解して番組は大盛り上がり、問題も見事正解しブリュノは大金を獲得するのでした。
そして1年が過ぎ、またフワンソワの誕生パーティーが行われていました。
そして、離れた席にブリュノの姿がありました。
再会を喜び並んで歩く二人の姿は、本当の親友のように見えるのでした。
そして、ブリュノがフランソワに言います。
「ぼくが壊した壺、世界に二つとない壺と言っていたけど、クイズ番組のプロディーサーの家にあったんだよ。
つまり、君は偽物の壺を買わされていたんだ。」
<-----ここまでネタバレ記事----->
映画「ぼくの大切なともだち」のあらすじでした。
映画「ぼくの大切なともだち」の感想
パトリス・ルコント監督の作品の中では、映画「ぼくの大切なともだち」は、とてもわかりやすい、気軽に見れるタイプの作品だったと思います。
嫌味な中年男フランソワとお人よしのブリュノという真逆のタイプの二人が、いつしか親友になっていく様子は、じわじわとした温かい感動がありました。
大げさな感動があるわけではなく、さりげなく描かれている心理描写も良かったですね。
そしてセンスの良い笑いが散りばめられているのも面白かったです。
「ぼくの大切なともだち」のストーリーはシンプルながら巧妙に作られていて、無駄のないテンポの良い作品でした。
名匠パトリス・ルコントならではの良質な芸術作品でした。
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