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「最初に父が殺された」 アンジェリーナ・ジョリー 外国映画

アンジェリーナ・ジョリー監督映画「最初に父が殺された」のあらすじと感想!アカデミー賞外国語映画賞のカンボジア代表に。

投稿日:2017-09-28 更新日:

アンジェリーナ・ジョリー監督映画「最初に父が殺された」:アカデミー賞外国語映画賞

アンジェリーナ・ジョリーってすごい女性だなといつも思います。

ハリウッドを代表する女優さんだし、6名の子どもの母親でもあり、そして映画監督まで手掛けています。

そんなアンジェリーナ・ジョリー監督の映画「最初に父が殺された」がアカデミー賞外国語映画賞のカンボジア代表に選ばれました。

この映画「最初に父が殺された」は、2017年に公開されました。

日本では、Netfixで配信されたのでさっそく見ました。

映画館での公開でなくネット映画ということで、もっと、ちゃちな映画かな?なんて思い込んでいたらそれは大間違い。

とてもすばらしい感動の映画でした。

この映画「最初に父が殺された」は、カンボジア人作家のルオン・ウンの自伝「ファースト・ゼイ・キルド・マイ・ファーザー/First They Killed My Father」を映画化したものです。

アンジェリーナ・ジョリーと作家のルオン・ウンさんの写真です。

アンジェリーナ・ジョリー監督映画「最初に父が殺された」:原作は?

原作:『First They Killed My Father: A Daughter of Cambodia Remembers(原題)』

作者:ルオン・ウン

ルオン・ウンは、クメール・ルージュ政権を生き延びた女性で、カンボジアの作家であり人権活動家でもあります

洋書では、2000年に出版されました。

クメール・ルージュによる独裁政治のなかで苦悩する7歳の少女の葛藤が描がかれています。

大量虐殺を子供の目線から描いた実話なのです。

日本でもこの原作は、翻訳されて出版されています。

日本語タイトルは、「最初に父が殺された」

単行本:334ページ。

>>最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて

この本のタイトルを見るだけで、ぐーっと胸の奥が痛くなりそうです。

映画の脚本は、原作者のルオン・ウン氏とアンジェリーナ・ジョリーが共同で執筆しました。

女優アンジェリーナ・ジョリーとカンボジアと長男マドックス君

アンジェリーナ・ジョリーが、カンボジアのこの原作にどうして興味を持って、監督までしてこの映画を作ったのか・・・?

ハリウッド女優として美貌と富と名声とをゲットしたアンジェリーナ・ジョリーとカンボジア。

一見、相反していて、接点なんかなさそうですね。

でもアンジェリーナ・ジョリーは、2001年にヒットした映画「トゥームレイダー」の撮影で、初めてカンボジアを訪れ、そしてカンボジアに興味を持ったのです。

カンボジアって、北にラオス、東のベトナムと、西のタイに囲まれています。

その時の気持ちを、BBCのインタビューで、このようアンジェリーナ・ジョリーは言っています。

「この国に来て、この国の人を大好きになり、この国の歴史を学びました。

そうするうちに、自分がいかに世界のことを実はあまり知らないかを思い知りました」

このアンジェリーナ・ジョリーの発言が、すばらしい。

そして、2002年3月、長男のマドックス君をカンボジアから養子に迎えました。

マドックス君は、2001年8月5日生まれでカンボジアの孤児院育ち。

養子になった時は、まだ7ケ月。

7ケ月だったマドックス君の運命は、アンジェリーナ・ジョリーの養子になることで大きく変わります。

大きくと言うより、劇的と言うのがいいでしょうね。なんて幸せなんでしょう。

普通の人の養子になるだけでも、ラッキーでしょうが、よりにもよってアンジェリーナ・ジョリーの養子になるなんて。

私がアンジェリーナ・ジョリーを好きになったのは、この頃からです。

アンジェリーナ・ジョリーの過去の映画も見まくりました。

アンジェリーナ・ジョリは、カンボジアから養子を迎えて、カンボジアに興味を持ったので、『First They Killed My Father: A Daughter of Cambodia Remembers(原題)』と言う本を読みます。

そして、その本の作者のルオン・ウンに連絡を取ったのです。

普通、本を読んで感銘しても、それだけに終わってしまうのですがアンジェリーナ・ジョリーは、作者に連絡をしたのです。

なんて、行動派なんでしょう。ますますアンジーが好きになりました。

そのコンタクトが、この映画「最初に父が殺された」のファーストステップになります。

映画の撮影の時の写真ですが、マドックス君もこんなに大きくなりました。

マドックス君は、現在15才ですが、映画「最初に父が殺された」にエクゼクティブ・プロデューサーとして関わりました。

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アンジェリーナ・ジョリー監督映画「最初に父が殺された」:あらすじ<ネタばれ注意>

この映画「最初に父が殺された」のあらすじを見てみましょう!

いつものように、★ここからネタばれのマークが来たら、まだ映画を見ていない方は、読むのをストップ!

是非、映画を先に見て下さい。

映画の舞台は、1975年、内戦下にあるカンボジアの首都プノンペン。

当時7歳のルオンは、普通の好奇心旺盛な女の子。

親米派政府の役人である父、母、3人の兄、2人の姉、1人の妹と比較的裕福な暮らしをしていました。

1975年の4月、ここからルオンの運命、いえ、ルオンだけでなくカンボジア全体の運命が大きく変わってしまいます。

反米派のポル・ポトが率いるクメール・ルージュがプノンペンに侵攻し制圧します。

ポル・ポトの恐怖の時代の幕開けです。

まだ5才のルオンはクメール・ルージュの軍隊トラックを見た時、「なんのお祝い?」と無邪気に聞くのです。

このポル・ポトのクメール・ルージュ政権は、のちに200万人を殺害すことになるのです。

富と貧困の象徴とされたプノンペンの街は、瞬く間に廃墟と化して、ルオンたちはプノンペンを追われることになります。

クメール・ルージュは、役人や軍人を次々と処刑していきます。

ルオンの父は政府の高官である身分を偽り難を逃れ、伯父のもとへ身を寄せるが、そこも出て素性を隠しながらも、強制労働キャンプで飢えと虐殺の恐怖におびえる日々を送ります。

ルオンは、強制労働キャンプで多くの人々が飢餓や病気で死んでいくのを目にします。

そして、姉のキーヴも死んでしまいます。

ある日兵士がルオンの家に来て、父は家族との別れを惜しみつつ家を出ますが、もう2度と家に戻ってきませんでした。

母は、ルオンと姉のジュー、兄のキムに、母と妹を残して別々の方向に逃げるように言います。

ルオン、ジュー、キムは夜に村を抜け出し、キムと別れて、ルオンとジューは孤児が集まるキャンプに辿りきます。

そのキャンプは前の村よりも食糧が豊富で、クメール・ルージュによる孤児への教育も行われていました。

ルオンは少年兵を育成するキャンプに移され、少年兵のキャンプで銃の扱い方や格闘術などの訓練を受けたり、地雷を埋める作業を手伝ったりもします。

ある日、ルオンは、母のいる村へと戻りますが、母と妹は兵士に連れていかれたと聞きます。

ルオンのいる少年兵キャンプがベトナム兵によって襲撃され逃げ出し、1人になってしまうのですが、ジューとキムに再会します。

3人はベトナム側の難民キャンプに移動しますが、そのキャンプもクメール・ルージュの軍によって襲撃されます。

銃撃戦が行われているなか、3人はルオンたちは逃げだしますが、他の子供たちは銃撃や爆撃によって次々と死んでいきます。

地雷によって逃げ惑う人々が負傷するのを見ながら、ルオンは泣きながら兄弟たちの名前を呼び、地雷原を歩いていきます。

自分たちが仕掛けた地雷で、たくさんの人が死ぬなんてなんて皮肉なことでんでしょう。

ルオンたち3人は、違うキャンプで捕らえられたクメール・ルージュの兵士が殴られるのを目にします。

この時、ルオンは、お父さんを思い出し想像してしまいます。

★ここからネタばれ

ルオンたち3人は離れ離れになっていた上の兄弟2人と再会します。

大人になった兄弟5人、実際の本人たち出演が寺院で祈りを捧げているところで終わります。

アンジェリーナ・ジョリー監督映画「最初に父が殺された」:感想

カンボジアの歴史、特にポルポト政権のことなどは、少し知っていました。

以前、テレビで黒柳徹子さんが、カンボジアを訪れてポルポト政権についてのドキュメンタリー番組をしていてそれを見て知ったからです。

衝撃を受けました。

1975年と言えば、今からたった42年前のことです。

でも、大量虐殺が行われたとたくさんの頭蓋骨の映像を見ても、叱られるけれど正直に言うと、平和な日本に住んでいたらそれは他人事であって、まるでアニメの世界のように感じて、ピンとこなかったのです。

この映画「最初に父が殺された」の中で、政治的な解説、説明は、一切ありません。

最初に1975年と年号が出てくるだけです。

でも、映画の最初から最後まで、ずっと映像の中心である主人公の女の子も、そんな政治的なこと、一切分からなかったはずです。

つまり、見ている人は、「ええ?どうして?」とカンボジアの歴史、政治的なこと、ポルポト政権など知らない5才の女の子の気持ちに一緒に入り込んで行くのです。

この映画「最初に父が殺された」は、主人公がたった5才の女の子だったので最初から、最後まで胸の痛みが消えませんでした。

主演のルオン役の女の子はスレイ・モック・サリウム。

カンボジアで行われた子役オーディションを勝ち抜いて選ばれました。

完全に、感情導入してしまいました。

この年の私も、最初から最後までこのスレイ・モック・サリウムと言う女の子と同じ年の女の子の気持ちになってしまいました。

最初、主人公が5才の女の子と聞いて、「???」と疑問に思ったのですが、映画の目線を5才の女の子に設したアンジェリーナ・ジョリーの監督としての感性はすばらしい!

5才の女の子だから、政治的な意味もポルポトの意味も、何もかも分からず、ただただ、恐ろしい悲劇的なことが周りで繰り返されていきます。

そして、何も分からないまま困惑し、逃げ惑います。

7才になっていたのだから、約2年間も、慢性的な飢えながら死の恐怖と戦っていたのです。

死に対する恐怖心がほんとうに伝わってきました。

逃げ惑う時も、本当にドキドキと、恐怖感でいっぱいになりました。

この映画は、もちろん言葉は、カンボジアのクメール語ばかりです。

最初、私は、カンボジアの長男マドックス君が、英語とクメール語の翻訳をしたんだと、そう思い込んでいました。

でも、考えたら長男マドックス君は、7ケ月でカンボジアを離れています。

マドックス君は、クメール語はゼロで英語100%ですね。

撮影は、リティ・パニュという映画監督で、クメール・ルージュの時代、カンボジアにいてその後、タイに亡命したという人が協力したのです。

爆撃で周りが焼け野原になって、友達の名前を叫びながら泣きじゃくるルアン、もうこの時、涙こそ流しませんでしたが、私も心の中では泣きじゃくっていました。

この映画は実話であって、自伝であるというのを知っていたせいもあるでしょうが、私の気持ちは、小さな女の子の気持ちと完全に一体化してしまっていたので、一番最後のシーンで、大人になった兄弟5人が笑顔で登場するのは、ああ、皆生きていた良かった〜と、胸がじーんと熱くなりました。

上手く表現できないですが、心にぐさっと刺さりました。

実際の兄弟の顔がアップで映ったころ、我慢していた涙が、ポロポロと流れて止まりませんでした。

カンボジアで、ポルポト政権の恐怖政治は、約4年間。

たった4年間で、飢餓や、虐殺で亡くなった人は、約200万人とも言われています。

まさに、狂気の時代です。

この映画「最初に父が殺された」の中では、極端な暴力シーンや、残虐シーン、拷問シーンなどはありません。

それらのシーンをできるだけ少なくしたのも監督アンジェリーナ・ジョリーの意思なのでしょう。

さらりとしすぎているとかの意見も見ましたが、私は、それが良かったと思います。

本当にいろいろ考えさせられた映画です。

ポルポトは恐ろしいけれど、そうなったカンボジアの悲劇的な歴史には、アメリカも加担しているので、アメリカ人アンジェリーナ・ジョリーとしたら、複雑な思いもあったでしょうね。

私も、そのあたりのカンボジアの歴史が曖昧になっていたので、ベトナム戦争から、カンボジアのポルポト政権まで、今回、ちょっと勉強し直しました。

どうしてポルポトは、あのような大量虐殺をしたのか?

敵国との戦争は、外国によって多くの人が殺されましたが、カンボジアで起きた内戦と虐殺は、カンボジア人が、自分の国の人を殺していったのです。

日本に生まれて育っていたらずっと平和な世界しか知らないけれど、実際には、世界のいろいろなとことで、いろいろな出来事が起こっているのだな〜。

もっと、日本以外の国のことも見ないといけないな〜。人間って、ほんとうになんて愚かなんだろう。

アフリカの貧困地域、またシリア、アフガニスタン、貧困のバングラディッシュ・・・・などなど。・・・と。

映画を見終わったあと、いろいろなことを考えさせられました。

アンジェリーナ・ジョリーがますます好きになり、アンジェリーナ・ジョリーに拍手喝采したいです。

この映画に出演した子供たちにも拍手です!

 

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