映画「スポットライト 世紀のスクープ」監督トーマス・マッカーシー
映画「スポットライト 世紀のスクープ」を見事アカデミー賞作品賞に導いた、監督トーマス・マッカーシー。
どんな監督なのかご存知でしょうか?
実はトーマス・マッカーシーは監督であり、脚本家であり、俳優でもあるのです。
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俳優、脚本家、監督して成功!
トーマス・マッカーシーは、1966年生まれ、アメリカニュージャージー出身です。
1922年に「Crossing the Bridge(原題)」で俳優として映画デビューを果たします。
その後、「ミート・ザ・ペアレンツ」「グッドナイト&グッドラック」「父親たちの星条旗」「2012」など、良質な作品に出演しています。
2003年には「The Station Agent(原題)」で監督・脚本家デビューします。
これが高い評価を受けることになります。
そして続く監督2作目「扉とたたく人」もインディペンデント・スピリット賞で最優秀監督賞を受賞します。
さらに、ピクサー作品「カールじいさんの空飛ぶ家」では原案を手掛け、アカデミー賞脚本賞にノミネートされました。
映画「スポットライト 世紀のスクープ」の快挙
俳優、脚本家、監督として、活躍の場を広げていくトム・マッカーシー。
そんなトーマス・マッカーシーが挑んだのが、カトリック教会の神父による性的虐待というスキャンダルな題材を描いた作品「スポットライト 世紀のスクープ」です。
第88回アカデミー賞では、映画「スポットライト 世紀のスクープ」は、作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の6部門でノミネートされます。
そして作品賞と脚本賞をW受賞するという快挙を成し遂げました。
アカデミー賞以外にも、ヴェネツィア国際映画祭、第19回ハリウッド映画賞、第31回インディペンデント・スピリット賞など、数多くの映画賞を受賞して、非常に高い評価を得ることになります。
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映画「スポットライト 世紀のスクープ」で伝えたいこと
トム・マッカーシー監督は、アカデミー賞を受賞した瞬間について、幽体離脱したような気分だった、今まで作ってきた作品と支えてくれた仲間たちの顔が走馬灯のように浮かび、色んな感情が一気に押し寄せて感無量だった、と語っています。
しかし、受賞したこと以上に嬉しかったことは、この映画「スポットライト 世紀のスクープ」の作品を通して多くの問題提起ができたことだと語っています。
虐待の組織的隠ぺいや報道の精神、カトリック教会の実態、そして、聖職者に虐待を受けて傷ついた人々について、多くの人々に知ってもらうことができたことこそが、映画の成功だと考えているようです。
実は、トーマス・マッカーシー監督自身がカトリック教徒だったのです。
トーマス・マッカーシーは、映画の舞台であるボストンに実際に住み、カトリックとして育ち、ボストンの学校に通いました。
今はカトリック信者ではありませんが、、トーマス・マッカーシーの家族は今もカトリックと強いつながりがあります。
実際に経験した世界だったからこそ、大げさな演出やドラマチックなストーリー展開は避けて、そのままのボストンの街や生活、そこに住む人々、そして、ボストンの教会をリアルに真っ直ぐに描いたのでしょう。
そして、その実直さが映画「スポットライト 世紀のスクープ」を素晴らしいものにしたのだと思います。
また、トーマス・マッカーシーは、できる限り先入観を持たずにこの「スポットライト 世紀のスクープ」を観てほしいと言っています。
これはカトリック教会特有の問題ではなく、世界中で宗教を問わずに起こっている深刻な問題であり、実際にはより大きな問題であるということを知ってほしい、と語っていました。
日本人にとっては、カトリック教会の問題と聞いても、いまいち共感が持てないように感じます。
しかし、日本においても色々な宗教は存在していて、また学校や会社など、絶対的な存在はあります。
だからこそ、実際にこの映画「スポットライト 世紀のスクープ」を観ると、他人事とは思えない内容に、いつの間にか引き込まれてしまうのです。
アメリカだけでなく、全世界に対し、トム・マッカーシーの熱い想いが届いていることでしょう。
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