アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のおすすめ映画
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の監督であるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは、メキシコ出身の監督です。
アメリカに進出すると次々に名作をヒットさせて、世界中の映画ファンを魅了しています。
そんな彼の作品の中で、私が一番おすすめしたい作品があります。
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長編映画デビュー作で、彼の原点の作品でありながら、最高傑作である作品「アモーレス・ペロス」です。
初の長編映画とは思えないような構成や演出の素晴らしさが非常に高く評価されました。
「アモーレス・ペロス」は、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のアメリカ映画進出のきっかけとなった作品でもあります。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観た方も、まだ観ていないという方も、合わせてこの作品を観ていただけると、一層アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の凄さがわかると思います。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のおすすめ作品「アモーレス・ベロス」
映画『アモーレス・ペロス』
原題は、「Amores Perros」。
2000年に公開されたメキシコ映画です。
今やハリウッド映画に欠かせない存在となっているガエル・ガルシア・ベルナルが初めて出演した長編映画でもあります。
ガエル・ガルシア・ベルナル/Gael Garcia Bernalのプロフィール
生年月日:1978年11月30日
出身地:メキシコ
身長:170センチ
ガエル・ガルシア・ベルナルの演劇学校在中にメキシコ映画『アモーレス・ペロス』に初主演でアリエル賞男優賞を受賞。
英語、スペイン語はもちろん、ボルトガル語、フランス語、イタリア語も少し話せます。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の作品では、「バベル」にも出演しています。
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アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督:「アモーレス・ベロス」あらすじ
この作品は3つのストーリーが描かれています。
偶然、ある交通事故の現場に居合わせた男女3人の愛と苦悩をオムニバス風に描いています。
1つ目ストーリーは、オクタヴィオのストーリーです。
メキシコの貧困街で強盗を繰り返して生活をしているラミロ。
彼の弟であるオクタヴィオは、そんな兄の妻スサナに密かに想いを寄せていました。
暴力的な夫ラミロとの生活の不満と打ち明ける彼女に対し、オクタヴィオは闘犬で金を稼ぎ、一緒に駆け落ちをすることを決意します。
2つ目ストーリーは、ヴァレリアのストーリーです。
美しい体を持つスーパーモデルのヴァレリア。
彼女は、妻と別居することを決意した不倫相手ダニエルと愛犬とともに、幸せな生活が始まろうとしていました。
しかし、その幸せの絶頂の中、交通事故に遭い重症を負ってしまいます。
彼女はモデルの契約を切られてしまい、ダニエルとの関係も悪くなってきます。
さらに、事故で負傷した足の傷が悪化してしまい、美しく自慢の足を切断しなくてはならなくなるのです。
3つ目ストーリーは、エル・チーヴォのストーリーです。
エル・チーヴォは、元教授でありながら、今は廃墟のような家で殺し屋として、普段はゴミを収集しながら落ちぶれた生活を送っていました。
彼はたくさんの犬に囲まれて生活をともにしていました。
ある日殺人の依頼があり、彼はターゲットの調査をし始めます。
その一方で、小さい頃に捨てた娘マルに会いに行くことを決意します。
彼は交通事故の現場で助けた犬とともに、身なりを整えて、マルの家へ向かうのでした。
映画のタイトル「アモーレス・ベロス」とは、“犬のような愛”という意味です。
この作品には、実に多くの犬が登場します。
しかし、よくある「犬が出てくる映画」とは全く違います。たくさんの犬が登場し、たくさんの犬が死んでいきます。
犬好きな方にはちょっと辛いシーンが多いかもしれません。
それぞれ3つのストーリーの中にも犬が登場します。
オクタヴィオは、自分の飼い犬を闘犬にすることで、駆け落ち資金を貯めていきます。
バレリアには愛犬シーズー犬を我が子のように愛情を注ぎます。
エル・チーポの周りには、常に数匹の犬が登場しています。
この犬たちの存在が主人公たちの運命を左右していきます。
その物語の構成がとても面白いです。
最終的に、登場人物たちは、色々なものを失い、絶望的な状況になってしまいます。
しかし、そこにはタイトルである「犬のような愛」が存在するのです。
犬は、何の見返りも求めずに、ただ人間に愛を与えてくれます。
それは無償の愛なのです。
人間関係においても、家族、恋人関係の中には、無償の愛は確かに存在しています。
だからこそ、主人公たちは、どんなに絶望的な状況の中にいても、希望の光を信じて生きていけるのでしょう。
以上、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥのおすすめ作品「アモーレス・ベロス」をご紹介しました。
物語の構成、人間ドラマ、スタイリッシュな映像、そして、物語の中における「犬」の使い方、全てが素晴らしい作品です。
映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督に興味を持った方は、ぜひ観てみてくださいね。
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