映画「ぼくの大切なともだち」パトリス・ルコント監督のおすすめ作品
映画「ぼくの大切なともだち」では、温かい大人の友情を描いたパトリス・ルコント監督ですが、彼の作品は、深い恋愛を描いたものが多いです。
恋愛映画の巨匠とも呼ばれています。
その中から、おすすめしたい映画「歓楽通り」をご紹介したいと思います。
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パトリス・ルコント監督のおすすめ作品:「歓楽通り」
「歓楽通り」(2002年)あらすじ
舞台は戦時中のフランス。主人公プチ=ルイは、売春宿で売春婦の世話係りとして働く地味な中年男でした。
彼は、この宿の売春婦から生まれて以来、売春婦みんなの息子のようにかわいがられて育ってきました。
そんな彼の夢はひとつ。
運命の女性に会って、彼女を“幸せにする”ことです。
そして、彼はついに運命の女性マリオンに出会います。
新人娼婦としてやってきた彼女は美しくもどこか悲しげな女性でした。プチ=ルイは一生をかけて彼女を幸せにすることを誓います。
そして、プチ=ルイは彼女のために運命の男を探し始めるのでした。
パトリス・ルコント監督の描く恋愛
パトリス・リコントの描く恋愛は、一般的なものとはちょっと違うように思います。
彼の恋愛映画に出てくる男性は、一歩間違えば、ちょっと変態のようにも見えてしまう恋愛観を持っています。
しかし、見方によっては途方もなく純粋で、普遍的な真実の愛の形ともとれるのです。
プチ=ルイは、愛する人を幸せにしようと考える時、自分が幸せにしようとは考えません。
彼女を幸せにしてくれる男を探すのです。
ちょっと歪んだ愛のようにも見えるのですが、もしかしたらこれは、究極の愛のなのかもしれません。
このような恋愛の描き方が本当に上手いです。
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パトリス・ルコント作品の楽しみ方
映画を見る時には、二通りの楽しみ方があると思います。
ひとつは、共感する楽しさです。
主人公に共感して感情移入したり、感動や元気を一緒に共有することができる楽しみ方です。
同じ作品でも、自分の置かれている状況や年齢によって、観る度に感じ方が違うのもおもしろかったりもします。
もうひとつは、日常生活から出来る限り離れて現実逃避を楽しむということです。
感情移入できない世界だからこそ、その映画の世界にどっぷり浸かって楽しむことが出来るのです。
パトリス・リコントの恋愛映画は後者を楽しむにはもってこいの作品だと思います。
自分には到底当てはまらない恋愛感だからこそ、おもしろいのです。
そしてグイグイ映画の世界に引き込まれていくのです。
見終わった後、しばらく余韻に浸るようなタイプの作品ですね。
パトリス・ルコント監督の作品は、芸術的と言える上質な恋愛作品が非常に多いです。
フランス映画ならではの独特な世界観も素敵です。
じっくり映画を楽しみたい日にはぴったりですね!
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