映画「グランド・ブダペスト・ホテル」:アカデミー賞で衣装デザイン賞受賞!すばらしい芸術性!
映画「グランド・ブダペスト・ホテル」は、高い評価を受けて、多くの映画賞を総なめにしました。
そしてアカデミー賞では最多9部門ノミネート、美術賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞、衣装デザイン賞、作曲賞の最多4部門を受賞しました。
ノミネートされた作品賞、監督賞、主演男優賞などは惜しくも受賞が逃しましたが、アート系主要部門は制覇したことになりました。
とても芸術性に優れていると評価されたようです。
ここでは、この作品の芸術性の高さについてご紹介したいと思います。
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映画「グランド・ブダペスト・ホテル」:アカデミー賞衣装デザイン賞:ミレーナ・カノネロ担当の衣装
映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の衣装を担当しているのが、「ライフ・アクアティック」、「ダージリン急行」でもウェス・アンダーソンとタッグを組んだミレーナ・カノネロです。
ミレーナ・カノネロ(Milena Canonero)
イタリア出身の衣装デザイナーで、アカデミー賞受賞の経験のあるベテランデザイナーです。
本作でも見事衣装デザイン賞を獲得しています。
この作品の衣装で注目したいのが、マダムDが着ていたイタリア製シルクと黒ミンクのケープ。
そしてヘンケル警部のグレーのオーバーサイズのミニタリー調のコートです。
これらの衣装をミレーナ・カノネロと共同で作ったのが、イタリアローマから誕生した世界的ブランドフェンディ「FENDI」なのです。
女性が身に着けているケープ、ファー、ストールも全てフェンディです。
また、ウェス・アンダーソン監督の名作「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で、グウィネス・パルトロー演じる長女が着ていた、超ゴージャスな毛皮のコートも、フェンディです。
フェンディだなんて、なんと贅沢なんでしょう!
このコートは作品の「顔」のような重要なアイテムでした。
それにしても、普通の人の着る服をデザインするのも楽しいでしょうが、こんな映画の衣装のデザインを担当できるなんて楽しいでしょうね。
ミレーナ・カノネロの才能に嫉妬します!
映画を観る時に、衣装を見ることは楽しみの一つですよね。
ウェス・アンダーソン監督作品では素晴らしい衣装と堪能できるという楽しさもあるのです。
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映画「グランド・ブダペスト・ホテル」アカデミー賞撮影賞:映像の素晴らしさ
映画「グランド・ブタペスト・ホテル」はアカデミー賞撮影賞にノミネートされています。
この作品には、色々な映像へのこだわりがあり、それが美しい映像を作り出しているようです。
この作品は、大戦前夜の時代と大戦終結後の1960年代の時代、そして現在の3つの時代に分かれています。
そしてこの3つの時代によって、スクリーンサイズは異なっているのです。監督の説明によると、1930年代のシーンは、古き良き時代を醸し出すために、1.37:1の比率の画面にしました。
1960年代に全盛になったシネマスコープ2.35:1、そして現在のサイズは1.85:1となっているようです。
これにより、行き来する3つの時代が、混乱することなくわかりやすく理解することができるという効果があります。
また、ホテルが栄えていた時代と、ホテルが廃れてしまった時代の残酷なまでの格差が明確になっています。
アカデミー賞で絶賛されたウェス・アンダーソン監督の芸術の高さについてご紹介してきました。
彼の作品は、見どころがたくさんあるので、何度観ても新しい発見があり楽しめます。
秋の夜にじっくり味わいたいような作品です。
次に映画「グランド・ブダペスト・ホテル」のロケ地について見てみましょう!
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