映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は、一旦、公開中止に!
ジョージ・クルーニーが監督、主演を務める映画「ミケランジェロ・プロジェクト」。
ナチスに奪われた美術品を取り戻すという実話をもとにしたミステリー作品です。
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実は、当初、日本で映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は、2014年に公開予定だったのですが、その公開が中止になりました。
なぜ中止になったのかが、未発表なのでその時、いろいろな憶測が飛び交いました。
今だに、明確な理由は、分からないのですが、政治的なことが理由だとか、また評価が低かったからとか・・・?
そしていろいろ言われながら、結局、映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は、2015年の秋に公開されました。
私は、政治的なことが理由で公開が一旦中止になったというなら、よけいに「ミケランジェロ・プロジェクト」が、どんな映画か見てみたいな?と思いました。
2015年、公開された「ミケランジェロ・プロジェクト」、ここまで豪華なキャストが集まったわりにはちょっと物足りないということで、意外と評価は低いようです。
ここでは、私なりの感想をまとめたいと思います。
「ミケランジェロ・プロジェクト」の感想:派手さのない戦争映画
この作品「ミケランジェロ・プロジェクト」は、戦争を描いたサスペンス作品です。
しかし、よくある戦争映画のように、派手な戦闘シーンや残酷なシーンがあるわけでもなく、号泣するような悲しいシーンもありません。
この点が、映画「ミケランジェロ・プロジェクト」に、ちょっと物足りなさを感じる方もいた理由なのかもしれませんね。
しかし、私はこの淡々とした戦争の描き方が好きでしたが、派手な戦闘シーンや、生々しい残酷なシーンがないので、反対にがっかりする方も多いのでしょうね。
もちろん次から次へと戦闘シーンが登場するアクション大作も見ごたえがあります。
しかし、実際、戦争中と言っても終始派手な戦いをしているわけではなく、静かに過ごしている時間もあったはずです。
明るく話している時間もあったはずです。
この映画は戦争中のそんな「静」を描いたシーンが多かったです。
しかし、静かな戦争映画だからと言って、戦争の恐ろしさがないわけではありません。
静かに流れる時間がかえって、戦争の恐怖や不気味さを感じさせていました。
鉱山で隠された美術品や金塊を見つける中で、チームは金の粒がぎっしり入っている樽を見つけます。
そして、これは「金歯だよ」と答えるシーンがあります。
さらっと過ぎたシーンなのですが、これだけの金歯を奪うために、ナチスは一体どれだけの命を奪ったのかと思うと、ゾッとしました。
また、聖母子像を守ろうとしたジェフリーズが敵に見つかってしまい射殺されるシーンがあります。
主要メンバーの死なので、派手な演出がされると思ったのですが、とてもあっけなくサラッとしたシーンでした。
これが実際の場面を見ているかのようなリアルさがあって、とても恐ろしく感じました。
このへんに、ジョージ・クルーニー監督の演出の上手さが伝わってきますね。
「ミケランジェロ・プロジェクト」の感想:美術品の大切さ
この作品「ミケランジェロ・プロジェクト」の主軸となるものは美術品です。
冒頭のシーンで、ジョージ・クルーニー演じるストークスは、第二次世界大戦真っ只中の状況の中で、美術品を守ることの必要性を説きます。
しかし、政府側は美術品を守るための人員はいないと言います。
確かに、毎日大勢の人が命を落としている中で、美術品を守るよりも人命を守る方が優先ではないかと思い、ちょっと気持ちが離れてしまいました。
美術品を奪還することの必要性をあまり感じられなかったのです。
しかし、徐々に美術品を守ることの本当の意味が見えてきました。
ストークスは言います。
ヒトラーによって命が奪われることを止めることはできない、しかし、人の命が奪われても、美術品を残すことで人々の文化、歴史、生き様を残すことができるというのです。
美術品こそが人々が生きた証であると語ります。
だからこそ、命をかけてでも守っていかなければならないのです。
そのような考え方をしたことがなかったので、美術品への見方が変わりました。
また、戦争という絶望的な状況の中でも、このような美術品を守ることで、人間的思考や理性が保たれていたのだと思います。
でも、戦争映画と思ってこの映画を見た人は、派手な戦闘シーンや残酷なシーンがなく、人の死よりも、美術を守る??と、ちょっと抵抗を感じた方もいたかもしれません。
つまり、美術品を守るというこのテーマに対して素直に賛同できなかったら?この映画自身が楽しめなくなってしまうように思います。
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「ミケランジェロ・プロジェクト」の感想:俳優の素晴らしさ
美術品奪還のためのチーム「モニュメント・メン」の7人を演じたのは、ジョージ・クルーニー、さらに、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・ジュジャルダン、ドナルド・ジェフリーズ、ボブ・バラバンです。
なんと豪華な顔ぶれでしょう。
初めのシーンで、この7人が徐々集まっていくシーンはとてもワクワクしました。
この俳優も出るの!この俳優も!と興奮しました。
ちょっと「オーシャンズ11」を思い出しますね。
戦闘経験もない7人のおじさん達が美術品を奪還しようというちょっと無理がある設定なのですが、ベテランの俳優たちが魅力的なキャラクターを熱演して、非常に深みのあるストーリーになっています。
彼らは、戦闘能力はありませんが、美術品を想う気持ちはとても深いです。
自分を犠牲にしても美術品を守っていこうとする姿に胸を打たれます。
兵士による戦い以外にもこんな風に複雑な形で戦争に関わったり戦った人々がいたのだと驚きました。
戦争における美術品の大切さを知ることができる映画でした。
静かに描かれる戦場の様子や、見ごたえのある人間ドラマが良かったですね。
ジョージ・クルーニー監督の上手さが感じられる作品でした。
私は好きだったのですが、やはり評価が低いのは、盛り上がりに欠ける、ちょっと退屈だと言う事でしょうね。
戦争映画だからといって、激しい戦闘シーンや手に汗握るアクション・シーンなどを期待すると肩透かしを食います。
「ミケランジェロ・プロジェクト」の感想:もし、私が、映画監督だったら?
やはり、あの映画「ミケランジェロ・プロジェクト」の宣伝のポスターとかが、「戦争映画」を言うイメージを焼き付けてしまうのだと思います。
「ミケランジェロ・プロジェクト」の宣伝のポスターを見るだけだと、スターのジョージ・クルーニやマッド・デイモンが、派手な戦闘アクションを見せてくれそうな・・イメージです。
また、このブログでも映画のジャンル分けにちょっと悩んでサスペンス/ミステリに分類しましたが、サスペンス/ミステリーとしたらスリル感はないです。
私は、もっと、「美術品」を前に出したポスターや、宣伝をしていたら良かったのにな〜と思います。
そうでないと、「静か」に描かれる映像を見ながら、次、戦闘シーンが出てくるのかな?なんて期待しながら見てしまって、肩透かしをくらってしまうのです。
まして、日本での公開されたタイトル「ミケランジェロ・プロジェクト」、これもどうかな?と思うのです。
The Monuments Menは「モニュメント・メン」のままの方が良かったのでは?
なぜなら、「ミケランジェロ・プロジェクト」って、もっと壮大なスケールのストーリーを想像させられてしまうので。
じゃあ、どんなタイトルにすれば良かったのか?・・それは凡人の私には、分からないのですが、とにかく、戦争映画のイメージや「ミケランジェロ・プロジェクト」と言うイメージと、ジョージ・クルーニーに、マッド・デイモンと言うハリウッドスター。
もうこれだけで派手な映画を想像してしまうのです。
そんなふうに思うのは、私だけかしら?
では、次は、映画「ミケランジェロ・プロジェクト」の監督、主演ジョージ・クルーニについて見てみましょう!
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