映画「ナイスガイズ!」の感想と評価
映画「ナイスガイズ!」は、今最も旬な俳優「ライアン・ゴズリング」と、すっかりベテラン俳優になったラッセル・クロウがタッグを組んだ作品ということで興味がある作品でした。
ポルノ女優や殺し屋が続々登場するということで、ちょっと過激な作品かな…と思い、すぐには鑑賞していませんでした。
しかし実際に観てみたら、過激さやバイオレンスはそれほどなく、コメディ要素たっぷりの娯楽作品でした。
私の評価は、100年中88点です。
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映画「ナイスガイズ!」の感想:ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウの凸凹コンビの面白さ
この映画はアメリアという女性の事件を発端に巨大な陰謀へと展開していくミステリーです。
サスペンス映画としてもなかなか面白い内容でした。
しかし、何と言っても面白かったのが、ヒーリーとマーチの凸凹コンビです。
元海兵隊でありながらも、示談屋として暴力的な仕事をこなす毎日のヒーリーは自分の仕事に嫌気がさしていました。
私立探偵をして人助けをしたいと思っていました。
「グラディエーター」(2000年)、「ビューティフルマインド」(2001年)の頃のラッセル・クロウの人気は、まさに今のライアン・ゴズリングのようでした。
どんな役もこなす演技派俳優でした。
今は当時のような勢いはありませんが、主演でも脇役で良い味を出している実力ある俳優だと思います。
「グラディエーター」の時のような肉体美ではなくなりましたが、貫禄ある体もラッセル・クロウの持ち味になってきていますね。
「ナイスガイズ!」の始めのシーンを見た時には、ジョン・グッドマンかな?と思ってしまいました。
一方マーチは、亡くなった妻から、やる気のない男と言われていて自分もそれを認めているような情けない男性です。
私立探偵という肩書を持ちながらも、不倫相手の写真を撮るような仕事ばかりを請け負っていました。
絶好調のライアン・ゴズリング。
彼の魅力はどんな役でも自分のものにして演じきるところだと思います。
今回の役もとても良かったですね。
ライアン・ゴズリングは二枚目の役よりも、このような情けない役がとても上手いと思います。
この二人のボケとツッコミのような息のピッタリ合った掛け合いに大いに笑わせてもらいました。
映画「ナイスガイズ!」の感想:監督と制作は「リーサル・ウェポン」のコンビ
日本で言うと「相棒」や「あぶない刑事」のように刑事コンビの物語は、結構好きです。
「ナイスガイズ!」は刑事ではありませんが、私立探偵コンビの活躍が爽快でした。
監督を調べてみると、「ナイスガイズ!」の監督ジェーン・ブラックは「リーサル・ウェポン」の脚本を担当、「ナイスガイズ!」の制作ジョエル・シルバーは「リーサル・ウェポン」でも制作を担当していました。
メル・ギブソン主演の名作「リーサル・ウェポン」も二人の刑事が活躍する作品です。
この映画の魅力がそのまま引き継がれている作品なのですね。
始めは、示談屋ヒーリーが私立探偵マーチをボコボコにするところから始まるのですが、徐々に信頼関係が生まれて、最終的には二人で探偵事務所を始めることにします。
この男の友情の描き方が上手かったですね。
感動的な友情シーンはないのですが、男同士ならではの「語らずとも伝わる関係」が熱かったです。
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映画「ナイスガイズ!」の感想:ホリーの存在
この作品は、冴えない中年男の活躍が描かれるのですが、そこに可愛らしいホリーが加わることで、非常にバランスの良いものになっていたと思います。
父親の捜査を手伝いたいと必死に頑張る娘ホリーが華とスパイスを添える存在となっていました。
マーチが捜査の中で詐欺まがいなことをして報酬を上乗せさせようとしたときには、「最低の探偵!」と叱りつけて、マーチを諭しました。
また、ヒーリーがジョン・ボーイにとどめを刺して殺そうとした時にも「あなたはそんな人じゃない」と殺害を止めました。
マーチとヒーリーの間に入って、二人が悪の道に進まないようにする大切な存在なのです。
このホリーの効果により、バランスの良い3人の関係になっていたと思います。
映画「ナイスガイズ!」の感想:70年代の雰囲気の良さ
この作品は1970年代が舞台になっています。
そのレトロな雰囲気を楽しむことができました。
レトロなアファッション、そして車産業が描かれていることもあり、車が多く登場するのですが、カラフルなレトロ車がたくさん登場してかっこよかったですね。
この70年代のアメリカの色使いが大好きです。
70年代のポップミュージックも効果的に使われていました。
そして70年代を描きながらも映像がスタイリッシュなので、古くささがなく、かっこいい映画にも仕上がっていました。
映画「ナイスガイズ!」の私の感想でした。
それほど期待を抱かずに見たのですが、なかなか面白い作品でした。
ライアン・ゴズリングの作品はやはりハズレがないですね。
次は、映画「ナイスガイズ!」のラッセル・クロウについて見てみましょう!
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