トム・ハンクスおすすめの映画3作品「ウォルト・ディズニーの約束」のあらすじと感想
トム・ハンクスの2010年代のおすすめ作品は、トム・ハンクスがなんとウォルト・ディズニーを演じた感動作です。
2014年公開の「ウォルト・ディズニーの約束」をご紹介したいと思います。
原題は「Saving Mr. Banks」です。
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トム・ハンクスおすすめの映画その3:「ウォルト・ディズニーの約束」のあらすじ
1961年、作家パメラのところにウォルト・ディズニーから依頼がきます。
パメラの代表作である「メリー・ポピンズ」を映画化したいというオファーでした。
経済的に行き詰っていたパメラはしかたなくこの申し出を受けるのですが、映画化の内容について細かく口を出してきます。
原作に忠実であることが、パメラが出した絶対条件だったのです。
アニメーションを使うことを禁じたパメラでしたが、製作側はアニメーションを入れてしまいます。これに腹を立てたパメラは契約を破棄します。
パメラが、映画「メリー・ポピンズ」が原作に忠実であることにこだわるのには理由がありました。
メリー・ポピンズの物語は、実はパメラの子供の頃の実体験をもとにしていたのです。
銀行員だったパメラの父は、仕事が上手くいかなくなりお酒に溺れるようになりました。
都会から田舎に移り住んで厳しい生活を強いられる中、母は自殺未遂まで起こしてしまいます。
そんな家族を救ったのがパメラの叔母だったのです。
そしてこの叔母がメリー・ポピンズのモデルとなった人物だったのです。
そしてバンクス氏のモデルはパメラの父だったのです。
パメラの父はその後幼い子供達を残して病気で亡くなりました。
パメラは今でも心から父のことを愛していて、バンクス氏が悪く描かれることが辛かったのです。
このこと知ったウォルト・ディズニーは、決してバンクス氏を悪く描かないことを約束して、無事に映画が完成したのでした。
4年もの時間をかけて完成した映画を観たパメラはスクリーンに映るバンクス氏の姿を見て涙するのでした。
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トム・ハンクスおすすめの映画その3:「ウォルト・ディズニーの約束」の感想
トム・ハンクスがウォルト・ディズニーの演じる!と聞いて、これほどのハマり役はないと思いました。
ウォルト・ディズニーの人柄を知っているわけではなません。
でも、私のイメージするウォルト・ディズニーはとてもトム・ハンクスに合っていました。
映画の中でも予想を裏切ることなく、トム・ハンクスの演じるウォルト・ディズニーはとても魅力的でした。
しかし、物語の内容にはかなり予想を裏切られました。
ウォルト・ディズニーが「メリー・ポピンズ」の原作者と組んで映画をヒットさせるサクセスストーリー的な物語だと勝手に思っていたのです。
しかし、その制作の裏側には、メリー・ポピンズの原作者パメラの悲しい子供時代の経験が隠されていたのです。
この自他ともに認める頑固者であるパメラ・トラヴァースの役はエマ・トンプソン/Emma Thompsonが演じていました。
そもそも、「メリー・ポピンズ」は、ディズニーの映画である事は知っていましたが、それに原作がある事って知りませんでした。
楽しく可愛いい映画とは違って原作はやや気難しいのです。
「ウォルト・ディズニーの約束」の中でパメラ・トラヴァースは、初めは、映画化にいちいち口出しをする迷惑な原作者のおばさんという描かれ方なのです。
しかし、パメラの子供時代の過去と現在が交差しながら描かれていくうちに、原作を変えてほしくないというパメラのこだわりには、父との関係が絡んでいることがわかってきます。
作家として成功を収めた彼女には辛いトラウマがあったのです。
「メリー・ポピンズ」は過去に何度も観たことがありましたが、このような切ない物語が隠れていたとは全く知りませんでした。
「ウォルト・ディズニーの約束」を観てから、また一度、昔、観た「メリー・ポピンズ」を観たくなりました。
そして、パメラの気持ちを包み込んだウォルト・ディズニーの優しさも素敵でしたね。
トム・ハンクスの本領発揮でしたね。
そしてウォルト・ディズニー自身も幼少時代には厳しい父に叩かれたことがあったという告白も衝撃でした。
パメラの幼少時代の話はちょっと重い雰囲気でしたが、「メリー・ポピンズ」の映画化に向けて快活に映画作りに取り組む様子は、エネルギッシュで勢いがありました。
一つの映画ができるまでにはこれだけの様々な人間ドラマがあるのですね。
エマ・トンプソンの演技は、笑いありお涙ありで素晴らしい!
さすが、幾つものアカデミー賞にノミネートされている大女優です。
トム・ハンクスと、パメラ演じるエマ・トンプソンの掛け合いも良かったです。
トム・ハンクスらしい、心に染み渡るおすすめの感動作です。
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