映画「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじと感想
「スパイダーマン:ホームカミング」原題は「Spider-Man: Homecoming」
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「アベンジャーズ」シリーズを主軸として「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」などのヒーローたちの活躍を描く壮大な物語であるマーベル・シネマティック・ユニバース。
この大人気ヒーローシリーズにスパイダーマンも加わることになりました。
2017年8月公開の「スパイダーマン:ホームカミング」で初めてスパイダーマンがマーベル映画に登場したのです。
スパイダーマンは、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドが演じてきましたが、最新スパイダーマンを演じるのは若手俳優トム・ホランド/Tom Hollandです。
ヒーロー集団アベンジャーズの一員になることを目指して強くなろうと奮闘する若きスパイダーマンの姿が描かれます。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:悪事をはたらくトゥームス
アベンジャーズとチタウリの「ニューヨーク決戦」の後、解体業者のドリアン・トゥームスたちは復興作業をしていました。
しかし政府とスタークス社の機関であるダメージ・コントロール局のスタッフが突然やってきてトゥームスたちの仕事を引き継ぐと言います。
強制的に仕事を奪われてしまったトゥ―ムスは納得できず、現場から回収したチタウリの残骸の一部を盗み、これを使ってハイテク凶器を作ろうと悪だくみを企てます。
8年後、トゥ―ルスは、飛行できるスーツを開発し、自らこのスーツを身に着け資材略奪をしていました。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:アベンジャーズに憧れるピーター
高校生のピーター・パーカーは、スタークス社のインターンとして憧れのアベンジャーズの仲間に入れる日を夢見ていました。
街のパトロールをして地道にスパイダーマンとしての実力を認めてもらおうとしていました。
しかし、トニー・スタークの助手ハッピーに活動を報告しても相手にしてもらえずにいました。
そんな中、ピーターはあるATM強盗を見つけ倒そうとするのですが、ものすごい力を持った武器がピーターの知り合いの店主のいる店を引き飛ばしてしまいました。
その日、スパイダーマンスーツのまま自宅にこっそり帰ったピーターは、部屋で待っていた親友のネッドにスパイダーマンである正体がバレてしまいます。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:リズに恋をするピーター
ピーターは、同じ高校の上級生であるリズに恋をしていました。
リズはスパイダーマンに憧れていました。
ネッドは自分がスパイダーマンだと名乗るようにピーターをあおりますが、ピーターは「憧れているスパイダーマンの正体が自分だったらがっかりする」と言って正体を明かそうとはしません。
思わずネッドは「ピーターはスパイダーマンと友達だ」と言ってしまい、リズはピーターを自宅のパーティに招待します。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:トゥ―ムスに立ち向かおうとするピーター
スパイダーマンとして登場しようか迷っていたピーターは、遠くの方に見える大きな光に気が付きます。
その場所は行ってみると、ATM強盗の時に見た武器がトゥ―ムスたちの部下とギャングとの間で取引されようとしていました。
部下たちを捕えようと戦うピーターでしたが、大きな翼をもつトゥ―ムスが現れて川へ落とされてしまいました。
そのピンチを助けてくれたのはアイアンマンでした。
トニー・スタークスが助けに来たと思い喜ぶピーターでしたが、実は遠隔操作されたアイアンマンでした。
スタークス社の引越しで忙しいトニー・スタークスはピーターの話を聞く暇はなさそうです。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:ワシントンでトゥ―ムスに挑むピーター
また活躍することができず元気なく帰ろうとするピーター。
そこにトゥ―ムスたちが落としていった武器の部品を見つけます。
ハイテク技術に詳しいネッドにこの部品を預けます。
ネッドの力により、スパイダーマンスーツの「補助輪モード」というのを解除することができ、様々なオプションを使うことが可能となりました。
ピーターはトゥ―ムスの武器がワシントンで取引されるという情報を得ることができました。
ちょうどタイミングよくピーターの学力クラブの全米コンテストが開かれるのもワシントンということで、ピーターはコンテストに出場するという口実でワシントンへ向かうのでした。
ピーターはスパイダーマンとしてトゥ―ムスらの追跡をしていたために、コンテストには間に合いませんでした。
しかしチームは見事優勝してワシントン記念塔を観光することになります。
しかし、ピーターは、ネットに預けた部品は光を浴びると大爆発を起こすという事実を知ります。
急いでネッドに部品の危険性を伝えようとするのですが、間に合わずにネッドの持っていた部品は爆発してしまい、クラブの仲間たちはエレベーターから宙づり状態の大ピンチとなってしまいます。
間一髪のところでスパイダーマンが駆け付けて無事に仲間たちは救出されます。
<------ここからネタバレ記事あり------>
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:アイアンマンに助けられるピーター
トゥ―ムスの武器取引は、スタテン島へのフェリーの中で行われようとしていました。
スパイダーマンが阻止に入り、取引は阻止されました。しかし、船が分断されてしまい、乗客たちが危険にさらされます。
そこにトニー本人のアイアンマンが現れて乗客たちを助けます。
トニーは、役に立たなかったピーターに対してスパイダーマンスーツを返すように言います。
スパイダーマンとして生きていくことを諦めたピーターは、普通の高校生に戻ることにしした。
リズに告白をしてホームカミングパーティに一緒に行くことを約束します。
そしてパーティ当日に正装してリズの家に迎えに行くピーター。
リズの家の扉が空いてリズの父親が出てくるのですが、なんとトゥ―ムスがそこに立っていました。トゥ―ムスはリズの父親だったのです。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:トゥ―ムスの正体を知るピーター
ピーターはパーティには参加せずにトゥ―ムスのあとを追いました。
トゥ―ムスは引っ越しするためスターク社が大量の兵器を飛行機に積んで飛び立とうとしているところを狙います。
ピーターはスターク社の武器がトゥ―ムスの手に渡らないように戦います。
飛行機を墜落させて武器も壊れてしまいましたが、トゥ―ムスに奪われることは阻止できました。ピーターは爆発の中トゥ―ムスを助けます。
トゥ―ムスは翼をなくし、リズの父親の顔に戻っていました。
リズは父親が逮捕されて引っ越すことに。ピーターにやりたいことを最後までやりぬくように励まして別れました。
「スパイダーマン:ホームカミング」のあらすじ:アベンジャーズに入ることを断るピーター
やっと活躍を認められたピーターは、トニーから新スーツをプレゼントされて、アベンジャーズのメンバーに入るよう言われるのですが、ピーターはこれからも街を守るスパイダーマンでいることを選びます。
トニーは「大人の選択をしたと」とピーターを認めます。
スパイダーマンがアベンジャーズへ入るという大ニュースを伝えるために、トニーは記者たちを会見会場に待たせていました。
待ちきれない記者たちを前に、トニーは婚約指輪を持って恋人ペッパーと共に記者たちの前に出ていきました。
ピーターが家に帰るとトニーから紙袋が届いていまいた。中には新しいスパイダーマンスーツが入っているのでした。
<------ここまでネタバレ記事------>
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「スパイダーマン:ホームカミング」の感想
アベンジャーズの「マーベル・シネマティック・ユニバース」にスパイダーマンが加わるということで、楽しみにしていたスパイダーマンファンの方も多いと思います。
スパイダーマンは過去に、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドが演じてきました。
今回は新人俳優であるトム・ホランドが熱演。
どんな展開になるのか楽しみにしていたのですが、個人的にはこれまでのスパイダーマンの良さとマーベルとしてのスパイダーマンの良さがうまくミックスされていたと思います。
「スパイダーマン:ホームカミング」の感想:スパイダーマンの目的について
これまでのスパイダーマン(トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド)と今回のスパイダーマンには様々な相違点がありました。
まず一番大きく違うところが、スパイダーマンの活動目的です。
これまでのスパイダーマンは育ての親であるベンおじさんを亡くしたことがきっかけで、人助けをする使命感が生まれていました。
犠牲を払ってでもスパイダーマンとして街の平和を守っていくことを決意するのです。
今回のスパイダーマンは、初めはあくまでも「アベンジャーズのメンバーになりたい」というのが一番の目的でした。
そのためにはアイアンマンであるトニー・スタークに実力を認めてもらわなければいけません。
この目的のためにスパイダーマンとして人助けをしていたのです。
このトニーに認められるために頑張るスパイダーマンの姿がなかなか面白かったですね。
今までのスパイダーマンは世界唯一のヒーローでした。
しかし、今回のスパイダーマンの世界にはアイアンマンをはじめ、すでに多くのヒーローが存在します。
その中で奮闘する若きヒーローの姿が新鮮でした。
しかし最後にはピーターのこの考えが変わります。
やっと活躍を認められてアベンジャーズの新メンバーに加えると言われたピーターは、この夢に見たオファーを断ります。
地道にニューヨークの街の平和を守っていくことを選んだのです。
「スパイダーマン:ホームカミング」の感想:ヒロインの存在
スパイダーマンシリーズに欠かせないのはヒロインです。
トビー・マグワイアのスパイダーマンの時にはキルスティン・ダンスト演じるMJ、アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンの時にはエマ・ストーン演じるグウェンの存在がありました。
街の平和を守るか、恋人を選ぶかという苦悩がつきものでした。
しかし今回のヒロインはちょっと複雑でした。
憧れの存在としてリズが登場しますが、彼女がヒロインではないようです。
ちょっと変わった友人ミシェル・ジョーンズ=MJが本当のヒロインのようです。
今回の作品の中ではピーターとミシェルの間には全く恋愛要素はありませんでした。
次回作以降、どんな展開をするのかが楽しみですね。
「スパイダーマン:ホームカミング」の感想:コミカルなスパイダーマン
これまでのスパイダーマンは、アメコミ的なコミカルさはもちろんありましたが、スパイダーマンの抱える苦悩や苦労も多く、わりとダークな雰囲気も強いものでした。
今回のスパイダーマンはこれまでのスパイダーマンの中では最もコミカル色が強かったように思います。
マーベル映画らしい笑いがたくさんあり娯楽作品として楽しめる内容になっていました。
トニーからスパイダーマンスーツを没収されてしまったピーターがスパイダーマンっぽいパーカー姿で戦うところは笑えました。
今回初めて登場したキャラクターでもある、ピーターの親友ネッドがより笑いの要素となっていましたね。
二人のやりとりも面白かったです。
「スパイダーマン:ホームカミング」の感想:アイアンマンのようなハイテクスーツ
これまでのスパイダーマンスーツも高機能なものでしたが、今回のスパイダーマンスーツはずば抜けていました。
さすがアイアンマンスーツを開発したトニー・スタークの作品です。ものすごい機能が内蔵されています。
はじめは補助輪モードに設定されていて使える機能が制限されていたのですが、これを解除したことで様々な機能が有効となります。
強化戦闘モードや強化尋問モード、強化偵察モード、そしてAI知能が搭載されているなど、今までのスパイダーマンスーツとは一味も二味も違いました。
「スパイダーマン:ホームカミング」の感想:ベテラン二人の存在感
スパイダーマン演じるトム・ホランドやミシェル演じるゼンデイアといった若手俳優の活躍も新鮮で良かったのですが、アイアンマン演じるロバート・ダウニー・Jrと悪役バルチャー演じるマイケル・キートンのベテラン二人がかっこよかったですね。
ロバート・ダウニー・Jrはすっかりマーベル映画の「顔」となっていますね。
アイアンマンとしてのかっこ良さもありますが、トニー・スタークの洗練された魅力も好きです。
さらに今回悪役バルチャーを演じたのは「バードマン」で再ブレイクして以来絶好調のマイケル・キートンです。
バルチャーはただの悪役ではありません。
政府とトニー・スタークによって仕事を奪われた弱者として登場し、さらに家族愛のある父親としても描かれます。
このような事情があるのでただの悪者ではなく共感できるキャラクターでもあるのです。
さらにピーターの憧れるリアの父親であることが判明することで、さらに複雑な人間ドラマになっていましたね。
まだまだこれから新スパイダーマンの活躍が続きそうな予感を残した1作目でした。
若手俳優たち、ベテラン俳優たちのバランスも良かったです。
新しいスパイダーマンシリーズとして、これまでのスパイダーマンを知っている方も知らない方も楽しめる娯楽作品だと思います。
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