シェイプ・オブ・ウォーターを映画館で観た感想(ネタバレあり)
アカデミー賞の作品賞を受賞した映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を観に行きました。
原題はThe Shape of Water。
2018年のアカデミー賞では最多の13部門ノミネート。
そして作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4部門での受賞となりました。
もうそれだけで絶対に見たい!と思い何の予備知識も持たずに映画館に足を運びました。
私の感想には、ネタバレ含んでいますので、今からこの映画を見ようと思われている方は、ここで、このブログ記事読むのをやめて閉じてください!
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「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想(ネタバレ):× 良くない感想と○良かった感想。
この映画、アカデミー賞を受賞しただけのことあり、美術賞、作曲賞も納得です。
また、主演女優も、悪役の俳優さんも迫真に迫る演技で素晴らしかった!
でも、好きか嫌いかだけを先に言えば、この映画は好きになれなかったです。
映画「シェイプ・オブ・ウォーター」が好きになれなかっら理由は、2つ。
まずは良くない感想からです。
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想:×良くない感想その1:猫のシーンが許せない!
どうしても、どうしても許せないシーンがあったのです。
映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を見終わって数日たった今でも思い出すだけで気分が悪いのです。
これは、私のような猫派の人たちは、同じではないでしょうか?
主人公のイライザが、アマゾンの奥地で発見されたと言う怪人の命を助けようとして、自宅にかくまうのですが、主人公のイライザが留守の間に、買っている数匹の猫ちゃんの1匹が、その怪人を見て、「ヒーッ!」と威嚇します。
猫ちゃんは、怖いもの見た時、こんな風に必死で「ヒーッ!」と威嚇行動をするのです。
この時、私の頭の中ではちょっと嫌な予感が・・!
怪人は、猫を捕まえて、頭?を食べてしまうのです。
これは、映画のストーリーのちょうど半分くらいのところでしょうか?
私は、猫好きで2匹の猫を飼っています。
ペットを飼って一緒に暮らしたら、もうそれは動物ではなく家族です。
映画のストーリーの中で、猫の頭を食べなくったっていいではないでしょうか?
猫が、ヒーって威嚇するだけで、逃げて行ってしまう!とそれだけで良かったの
そもそも、猫好きからしたら理解できないのが、主人公のイライザの反応です。
自分の飼い猫が食べたれたのですよ。
猫を飼っているってことは、猫好きなはずです。
でもイライザは、驚きもせず悲しむ事もしません。
もしもですよ。ハンサムな人と恋に落ちかけても、その人が飼い猫を殺してしまったら?もうその時点で、恋は冷めてしまうはず。
多分、この映画の監督さん、猫好きではないのでしょう。
とにかく、猫の頭を食べてしまうシーン、あれだけは許せない!
猫でなく、ネズミにしたら良かったのにと、とても残念に思います。
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想:×良くない感想その2:怪人が気持ち悪い!
良くない感想のその2は、どうしてもあの気持ちと恋に落ちるだなんて・・・そもそも根本的な事で、映画のストーリーに入り込めてなかったのです。
途中、猫を食べてしまったシーンの後は、余計にです。
怪人が、気持ち悪くて、こんな気持ち悪い生物を好きになるのが、どうしても理解できなくて抵抗があったのです。
これは、夢がなくなって現実的思考になってしまったからだと言えばそうなのですが、もしいくら怪人でも、その姿が美しかったら、恋に落ちる可能性もありますが・・・。
これは、夢がなくなって現実的思考になってしまったと言うより、美しいか?醜いか?好きか嫌いかの感覚の問題なのです。
もし、あの気持ち悪い怪人が好きになれなかったのです。
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「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想:良い感想その1
主人公のイライザを演じたのは、サリー・ホーキンス/Sally Hawkins。
サリー・ホーキンスは、私の大好きな映画「ブルージャスミン」でケイト・ブランシェットの妹役を演じてアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされました。
美人ではないけれど、存在感のある女優さんです。
サリー・ホーキンス/Sally Hawkins
生年月日:1976年4月27日
出身地:イギリス
「シェイプ・オブ・ウォーター」の映画の中のイライザは、耳は聞こえるけれど声は出ないと言う設定なのでサリー・ホーキンスのセリフはなし。
ただ一回、想像の世界でドレスを着て歌を歌うシーンの時だけサリー・ホーキンスは歌声が聞けました。
映画の主演で、初めから終わりまでセリフなし演技するのは、とても難しい役です。
しかし、その難しい役を、顔の表情や身体の仕草だけで演技をしてパーフェクトにこなしていました。
猫の事と、醜い怪人を好きになれるか?と言う事をちょっと横に置いたら、間違いなく素晴らしい演技でした。
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想:良い感想その2
またこの映画「シェイプ・オブ・ウォーター」で悪役をこなしていたマイケル・シャノン/Michael Shannonがとても良かった。
顔はいろいろな映画で見た事あると思います。
どんな映画にも悪役って出てきて、を見つけたら、ちょっと嬉しい気分になります。
この「シェイプ・オブ・ウォーター」での悪役、ストリックランド役のマイケル・シャノンの存在は、とても大きかったです。
味のある悪役でした。
マイケル・シャノン/Michael Shannon
生年月日:1974年8月7日
出身地:アメリカ ケンタッキー州
映画館の大きなスクリーンに、マイケル・シャノンのこわい顔がアップで映った時、本当に怖かったです。
レオナルド・デカプリオとケイト・ウィンスレットの映画「レボリューショナリー・ロード」でマイケル・シャノンは、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た感想:良い感想その3
どうしても醜い怪人に恋してしまうという事自体に入り込めかなったけれど、この映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の音楽は素晴らしかったと思います。
主人公のイライザが口が聞けない代わりに、映画に流れる音楽が代弁して表現してくれていました。
ソプラノ歌手のルネ・フレミングが歌うスタンダード・ナンバー「You’ll Never Know」。
この歌は映画の中で3回流れます。
特に映画のラストシーンが終わって、ラストからエンドロールにむけてこの曲が流れていく時、猫の事などすっかり忘れて、この歌に感動しました。
You’ll never know
Just how much I miss you
You'll never know
Just how much I care
映画は終わったけれど、この余韻に浸りなくて席を立ちたくなかったです。
ジャズ・コンボのアレンジと、歌声がラブストーリーのエンディング曲にぴったりで、この最後の曲を聞いただけでも、映画館に来た価値ありと思いました。
ラストの曲には感動して良かったし、女優さん、悪役の俳優さんも良かったけれど、総合的には、どうしても猫の残忍なシーンだけで、もうこの映画はマイナス点になってしまいました。
あの猫を、ネズミに変えれば、高得点になったのに・・・とやはり残念です。
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