映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャストとあらすじと感想です。
世界でベストセラーとなった小説を映画化した「ガール・オン・ザ・トレイン」(2016年)。
この小説は、50カ国で累計1,500万部のベストセラーとなり、映画は、全米初登場1位を記録した話題作です。
原題は The Girl on the Trainです。謎めくストーリーに引き込まれるミステリー作品です。
離婚した元夫に未練があるレイチェルは、元夫と再婚相手に執着していました。
そしていつも電車窓から幸せそうな夫婦の姿を見ることで気持ちを静めていました。
しかし、その妻の浮気現場を目撃したことで怒りが抑えられなくなってしまいます。
そしてある殺人事件の容疑者となってしまいます。
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「ヘルプ~心がつなぐ物語~」のテイト・テイラー監督作品。
主演は期待の若手女優エミリー・ブラントです。
では、映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャストから見てみましょう。
<目次>
(1) 映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャスト
(2) 映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャスト
(3) 映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャスト
(1)映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のキャスト
「ガール・オン・ザ・トレイン」は脚本と俳優の素晴らしさが光る作品でした。
軽い気持ちで観たミステリー作品だったのですが、予想以上に引き込まれました。
素晴らしかったのは主演のエミリー・ブランドとその元夫役のジャスティン・セローの熱演でした。
そしてそれ以外のキャストも非常に良かったですね。
エミリー・ブラント/ Emily Blunt(レイチェル役)
生年月日:1983年2月23日
出身地:イングランド ロンドン
エミリー・ブランドについては、こちらに詳しく書いてあります。
レベッカ・ファーガソン/ Rebecca Ferguson/(アナワトソン役)
トムの再婚相手アナは家庭的な女性です。
トムの元妻レイチェルのストーキングぶりにとても怯えています。
しかし、トムの本性を知った時、レイチェルの本当の優しさに気付くのでした。
演じるのはレベッカ・ファーガソン。1983年生まれのスウェーデンの女優です。
2015年「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」に出演してから、立て続けに話題作に出演しています。
2015年、メリル・ストリープ主演「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、2017年ジェイク・ギレンホール主演の「ライフ」、ヒュー・ジャックマン主演の「グレイテスト・ショーマン」でそれぞれの役を熱演しています。
ちょうど立て続けにレベッカ・ファーガソンの作品を鑑賞したのですが、初めは同一人物と気が付かないほど、ガラリと雰囲気が変わっていました。
役ごとに演技を使い分けるカメレオン女優ですね。
♪レベッカ・ファーガソンについては、こちらの記事も読んでね。
>>レベッカ・ファーガソン「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」美しくてカッコよすぎ!他の出演映画も紹介しましょう!
ヘイリー・ベネット/ Haley Bennett/(メガン・ヒップウェル役)
トムの近所に住む女性メガンは、自分の不注意で幼い子供を死なせてしまったという深い傷を抱えています。
夫スコットからは束縛され、浮気相手トムからもひどい扱いを受けます。
演じるのはヘイリー・ベネットです。
1987年生まれのアメリカ女優です。
ヒュー・グラント主演の「ラブソングができるまで」(2007年)で主要キャストとして映画デビューをしました。
ラブコメ、アクションと人気作品に出演しています。
自由奔放ながらも、とても悲しい目をした女性メガンの演技はとても良かったのですが、どうしても終始気になったのが「ジェニファー・ローレンスに似ている!」ということでした。
このように感じたのは私だけではなかったようで、SNSなどでも「ヘイリー・ベネットはジェニファー・ローレンスに似ている」ということで話題になっていました。
若いのに、とても色っぽくて印象的でした。
ルーク・エヴァンス/Luke Evans/(スコット・ヒップウェル役)
メガンを必要以上に束縛する夫スコット。
謎が多いストーリーの中で、メガン殺害の犯人としてスコットがとても疑わしく描かれていました。
演じるのはルーク・エヴァンス。1979年生まれのイギリス俳優です。
「ホビット」シリーズや「美女と野獣」(2017年)、「ワイルド・スピード」シリーズに出演する人気俳優です。クラシカルな役も良いですが、今回の役もかっこよかったですね。
イケメン俳優として女性ファンも多いのですが、実はゲイであることをカミングアウトしています。
アリソン・ジャニー/Allison Janney/ (ライリー刑事役)
レイチェルを追い詰めるライリー刑事。
演じたのはアリソン・ジャニーです。1959年生まれのアメリカの女優です。
1993年に映画デビューしてから、非常に多くの映画に出演しています。
名脇役として有名な方ですね、2017年「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」ではゴールデングローブ賞、アカデミー賞で助演女優賞を獲得しました。
また、海外ドラマ「ホワイトハウス」の報道官CJとしても有名です。
比較的若い俳優が多かった本作の中で、ベテラン女優アリソン・ジャニーの存在感が良かったですね。
リサ・クロドー/ Lisa Kudrow/(マーサ役)
トムの元上司の女性マーサ。トムの作り話により、レイチェルは自分が酔っ払ってマーサに失礼なことをしたことでトムを失業に追い込んだと思わされていました。
演じたのはリサ・クロドー。
1963年生まれのアメリカ女優です。海外ドラマ「フレンズ」のフィービー役で有名です。
10年もの間フィービーを演じた後も、コメディ映画を中心に出演しています。
ドラマ「スキャンダル 託された秘密」にも出演していました。
今でもフィービーのイメージが残っている私。
今回も「フィービーも年をとったな…」と思ってしまいましたが、これだけ月日が経っているので当たり前ですね。
誰が犯人なのか?誰が悪人で誰が良い人なのか?その謎解きが楽しめるミステリーです。
演技派キャストが揃っていたことにより、一層面白いミステリーになっていたと思います。
(2)映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のあらすじ:元夫に執着するレイチェル
レイチェルは、子供ができないことが原因でお酒に溺れてしまい、元夫トムとも離婚してしまいました。
トムはアナという女性と再婚してかわいい赤ちゃんが生まれていました。
レイチェルは、離婚した後もトムに何度も電話をしたり、家を訪ねたりストーカー行為をしていました。
そして用事もないのに毎日電車に乗り、車窓からトムの家を眺めていました。
いつまでもトムに執着するレイチェルに対して、アナは恐怖を感じていました。
レイチェルは毎日電車の中からある1軒の家を眺めるようになりました。
そこには幸せそうな夫婦スコットとメガンがいて、レイチェルはその夫婦を見て自分の孤独を癒していました。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のあらすじ:メガンの浮気を目撃するレイチェル
しかしある日、レイチェルがいつものように電車からスコットとメガンの家を見ると、メガンが知らない男と浮気をしている現場を目撃してしまいます。
レイチェルは、その2人と、元夫とアナの姿が重なり激しい怒りが生まれます。
レイチェルはいつものように酔った勢いで通りかかったメガンに怒りをぶつけます。
しかしお酒のせいか途中で気を失い倒れてしまいます。
家で目覚めたレイチェルは血まみれの状態で昨夜の記憶はありませんでした。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のあらすじ:事件の捜査が始まる
レイチェルのところへライリー刑事がやってきます。
そしてメガンが失踪したことを知らされます。
アナからレイチェルのストーカー行為について聞かされていたライリー刑事は、レイチェルがアナと間違ってメガンを襲ったのではないかと疑っていたのです。
アナとメガンは背格好や髪型が似ていました。
レイチェルは、ライリー刑事やメガンの夫に、メガンには浮気相手がいたことを話します。
その浮気相手はメガンの担当の精神科医カマルでした。
レイチェルは患者のふりをしてカマルに近づきますが、カマルはメガン失踪には関わっていないと言います。
やがてメガンは遺体で発見され、失踪事件が殺人事件に切り替わります。
<------ここからネタバレ記事あり------>
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のあらすじ:トムの本性を知るレイチェル
レイチェルは以前、酔って暴言を吐いてしまったトムの上司マーサに偶然会います。
レイチェルはその時の失態をマーサに謝罪します。
しかしマーサは、レイチェルは暴言を吐いていない、ただ酔っていただけと話します。
レイチェルは、トムからこのレイチェルの暴言が原因でクビになったと非難されていました。
この件がきっかけで、レイチェルは色々なことを思い出してきます。
トムはレイチェルが酔って記憶がないことを良いことに、自分の都合の良いように記憶をねじまげていたのです。
そして、レイチェルはメガン失踪の日の記憶も思い出してきました。
メガンに暴言を吐いた後、メガンはなんとトムの車に乗り込んでいたのです。
メガンの浮気相手はトムであったこと、そしてメガンを殺したのはトムであると疑います。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のあらすじ:メガン殺しの犯人が明らかになる
その頃、アナもトムの携帯電話にメガンから連絡がきていたことを知り驚いていました。
メガンは以前ベビーシッターとして雇っていたことがあったのです。
レイチェルはトムの家に行き、庭で子供と遊んでいるアナに、トムがメガンと浮気をしていたこと、メガンを殺したのはトムであると言い、トムから逃げるように言います。
しかしまだトムを信じているアナはレイチェルの話を聞き入れません。
そこへ家の中からトムが出て、家に入るように言います。そして、トムが事件の真相を語り出します。
以前からメガンと浮気をしていたトムは、メガンから妊娠したから責任を取るように迫られ殺害したというのです。
レイチェルとアナはトムに家に閉じ込められて身動きがとれない状態になります。
トムはレイチェルを殺そうとします。
しかしレイチェルは近くにあったワインオープナーをトムの首に突き刺します。
そしてアナもさらに押してとどめを刺しました。
レイチェルとアナはすぐに警察に連行されますが、2人の言い分が一致し正当防衛ということになります。
アナは「レイチェルが全て正しかった」と言いました。
事件が解決し、レイチェルはまた電車に乗っていました。
しかし今日は違う車両に乗っています。
過去を振り返らず前に進もうとするのでした。
<------ここまでネタバレ記事------>
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(3)映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想
大好きな映画、エマ・ストーンの「ヘルプ~心がつなぐ物語~」の監督が描くミステリーということで、ちょっと興味が湧いて見てみました。
あまりとびきり有名な俳優、女優が出ていないこともあり、それほど期待せずに鑑賞したのですが、予想以上に面白い作品でした。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想:女性3人の物語
この作品は主人公レイチェルがある殺人事件の真相に迫っていくミステリーですが、同時に3人の女性の物語を描いた作品でもあります。
一見すると全く違うタイプの女性たちで、何の接点もないように見えます。
同じクラスや職場にいてもお互いに友達になることはないだろうな、という3人です。
しかし、ミステリーが展開するにつれて、徐々に似ているところが見えてきます。
様々な謎が明らかになる度にそれぞれのキャラクターに深みが増してきて面白かったですね。
レイチェルは理想の夫トムと結婚して幸せな結婚生活を送っていました。
しかし子供にめぐまれないことが原因でアルコール依存になってしまい夫も仕事も失ってしまいます。以前は仕事にも趣味にも積極的な女性でしたが、今はすっかり精神的に病んでいます。
毎日電車に乗って元夫と再婚相手の生活を覗き見るという孤独な女性です。
毎日電車からトムの姿を見るうちに、数軒隣のメガンとスコット夫婦の幸せな姿に癒しを感じるようになります。
アナは、レイチェルの元夫トムの再婚相手です。
家庭を大切にする専業主婦です。
もともと自分も浮気相手だったこともあり、トムの浮気に対してある程度寛容な態度をとっています。トムに執着するレイチェルを恐れています。
メガンは、トムとアナ夫妻の近所に住んでいます。男性を誘惑するのが得意な自由奔放な女性です。
しかしメガンは過去に幼い子供を死なせてしまったトラウマを抱えていました。
現在の夫スコットからの束縛に耐え切れず、近所のトムと浮気をしていました。
トムは頻繁に会えるように、メガンを自分の子供のベビーシッターに雇っていました。
このように接点のないはずだった3人の女性が、トムという非常にひどい男により繋がっていくことになります。
3人に共通しているところは心に暗い闇を抱えているところです。
求める幸せはささやかなものなのですが、なかなかその幸せを掴むことができません。
そして、いつも他人の方が幸せに見えてしまうのです。それが妬みや怒りに変わっていくのでした。
女性ならではのダークな感情が全面に出ていて、共感を持ちながらも恐ろしさがありましたね。
やはり女性は怒らせたら怖いです。
そして1人では男にかなわない場合でも、女性は2人になると一気に力を増すように思います。
レイチェルもアナも1人ではトムに対抗できずにいたのですが、2人が力を合わせたことで、ついにトムを葬ることができました。
この展開はちょっとスカっとしましたね。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想:ミステリーとしてのストーリーがおもしろい
この作品は「驚愕のラスト!」という謳い文句があったので、どんでん返しのラストに期待していたのですが、良い意味で期待を裏切られました。
ラストでトムが真犯人だったというオチも確かに衝撃的で面白かったのですが、それ以外にもあちらこちらに驚きの事実が明かされていきました。
色々な時空が混ざり合いながら物語が進むことで、レイチェル、アナ、メガンのそれぞれの過去や事実が明らかになっていくのです。
それぞれのミステリーにどんどん引き込まれました。
最初から最後まで、物語はどんよりしながら淡々と進むのですが、3人の女性のストーリーが交差していくので飽きることはありませんでした。とても上手い脚本だと思います。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想:レイチェルというキャラクターの魅力
主人公レイチェルがアルコール依存で記憶が曖昧という設定も良かったですね。
レイチェルはいつも酔っぱらって記憶が飛んでしまうのです。気づいたら知らないところで目覚めたりします。その記憶がない状態で真相に迫っていく難しさと面白さがありました。
レイチェルは「自分のことが怖い」と言います。記憶がないので自分は被害者にも加害者にもなり得るのです。
そしてレイチェルの記憶が曖昧なことを利用して、自分の都合の良いように作り話を並べていたトムは本当に嫌な男でしたね。
結婚生活が破綻したこと、トムが仕事を失ったことなど、全てレイチェルのせいにしていたのです。
そしてレイチェルに自分のせいで全てが上手くいかなくなったと思い悩むように仕向けていたのです。
演じるエミリー・ブラントの演技も良かったですね。
アルコールの影響で、狂暴になったり落ち込んだり、自分をコントロールできないレイチェルを熱演していました。
このエミリー・ブランドの迫真の演技により、観客はレイチェルが犯人ではないのかと疑わずにはいられなくなります。
レイチェル自身も「自分が怖い」と疑っているのです。
しかし、実はトムにより「自分が悪い」と洗脳されていたにすぎなかったのです。
この複雑なキャラクターを演じたエミリー・ブランドは見事でした。
映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想:考えさせられる映画
どんでん返しのラスト系のミステリー映画だと思い軽い気持ちで見たのですが、意外と考えさせられる映画でもありました。
3人の物語を見ていく中で、人生とは何か、幸せとは何か、ということについて考えてしまいました。
俳優、女優たちの演技も非常に深みがあったことで、さらに心を揺さぶられる映画になっていました。
さすが「ヘルプ~心がつなぐ物語~」の監督が作るミステリー映画だなと感心させられました。
非常に深みのある面白い映画だと思います。
じっくり1人で鑑賞したいタイプの作品ですね。
ミステリー好きの方にもおすすめです。
この映画「ガール・オン・ザ・トレイン」は、現在、huluでは見られません。
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