映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の感想
あのマクドナルドの創業者を描いた伝記的ドラマということで絶対面白そうと思い楽しみにしていました。
最近飽きるほどマイケル・キートンを見ている感じがしますが、今回も期待通りの演技でした。
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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の感想:マクドナルド兄弟のサクセスストーリーに引き込まれる
マクドナルドの店に惚れこんだレイは、マクドナルド兄弟に店を構えるまでの話を聞かせてほしいと食事に招待します。
その席で兄弟はこの店を成功させるまでのサクセスストーリーを語ります。
このシーンで一気に物語に引き込まれました。
それまでのハンバーガー店では、皿にハンバーガーを乗せていたこと、ハンバーガー・ポトト・ドリンクという3点セットはマクドナルドが初めた斬新なメニューだったことなどが描かれます。
独創性を求めたマクドナルド兄弟が最も力を入れたのが「待ち時間」です。注文を受けて30秒で出すという画期的な試みを実現させたのです。
これを成功させるために、なんとテニスコートに厨房の図面を書き、模擬実験を繰り返しました。
最も効率の良い導線を追求して最高の配置が出来上がりました。
現在、当たり前と思っているハンバーガー店のイメージの多くはマクドナルド兄弟が発案したのだということに驚き感心しました。
初めはこの新しいシステムはお客さんからクレームを受けました。
自分で注文するセルフスタイルや、紙に包まれたハンバーガーに不満の声がありました。
マクドナルド兄弟はやはり新しいシステムは受け入れられないとして店を閉めようとします。
しかしそこへ一人の少年がハンバーガーを求めてやってきます。
そしてその後に、一人また一人と大勢のお客さんがマクドナルドのハンバーガーを求めてやってきます。
口コミで良い噂がどんどん広がっていたのです。
この最後の美談も良かったですね。
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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の感想:レイのサクセスストーリー
マクドナルド兄弟のサクセスストーリーとレイのサクセスストーリーは大きく違います。
「理想」を求めてビジネスを成功させたマクドナルド兄弟でしたが、レイはビジネスを成功させるためには「執念」が大切だという考えを持っています。
執念を持ってマクドナルドを成功させるために奮闘します。
成功するためには何でもあり、どんな手段も躊躇なく使います。
契約を破るのは当たり前、粉末シェイクは使わないという約束もあっさり破ります。
裏をかいて勝手にマクドナルドの名前を使った不動産会社も立ち上げてしまいます。
しかし誰よりもビジネスに対して熱心な姿勢もあります。
フランチャイズ1号店を開店させた時には、バイトの被る帽子の向きからピクルスの数まで全てチェックします。
閉店後には1人残って店の周りを掃除するレイの姿がありました。
店舗を任せるオーナー選びも興味深かったですね。
初めはただの金持ちの投資家に任せていたのですが、品質は下がる一方でした。
そこで目をつけたのは、自分の意に反したことでも文句を言わず働いている労働者階級の人々でした。
彼らのやる気を奮い立たせることで、完璧な店舗管理をさせたのです。
このような成功者を描いたサクセスストーリーは光の部分ばかりがピックアップされるものですが、レイの場合はかなり影の部分も描かれていましたね。
映画のキャッチコピーである「英雄か。怪物か。」がピッタリの内容でした。
中立の立場から善人である部分、悪人である部分が描かれていました。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の感想:レイがマクドナルドにこだわった理由
レイが最後までマクドナルドのハンバーガー店にこだわった理由がとても興味深かったです。
ラストでマクドナルドの権利を奪ったレイに対して、マクドナルド兄弟は尋ねました。
「初めて会った時に、店の経営ノウハウは全て見せた。
それを活かしてどうして自分の店を持たなかったのか。」と。
確かに、マクドナルドの経営スタイルだけを盗んで自分でハンバーガー店を経営したほうが、マクドナルド兄弟に気を遣う必要もなくシンプルですよね。
この問いに対してレイは「マクドナルドの名前が気に入ったから」と予想外の答えをしました。
マクドナルドという響きはアメリカっぽく、語感が良く、健全で誠実な感じがする。
マクドナルドという名前の人をいじめる人はいない、等マクドナルドの名前が欲しかったことを明かしました。
これは実際のレイ・クロックの言葉でもありました。
ちょっと予想していなかった答えで面白かったですね。
レイは良い人か悪い人か、答えは難しいと思います。
あのままマクドナルド兄弟が経営を続けていたら、街一番のハンバーガー店として大盛況して、マクドナルド兄弟も幸せに仕事を続けたでしょう。
しかし、それ以上の拡大はなかったでしょう。
レイの手腕があったからこそ、現在のマクドナルドがあるのは明白です。
普段、マクドナルドに時々、お世話になっている一人としては複雑な気持ちで鑑賞しました。
今、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」が見れるのは、アマゾンプライムか、dTVです。
では、次は、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」
のキャストについてです。
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