「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は今まで語られることの少なかったマクドナルドの「創業者」にスポットを当てた作品です。
この映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」が完成するまでにはどんなドラマがあったのでしょうか。
製作秘話などをご紹介したいと思います。
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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話:実話を得意とするジョン・リー・ハンコック監督
本作の監督は、ジョン・リー・ハンコックです。大作とされた西部劇「アラモ」はあまりヒットしませんでしたが、2009年「しあわせの隠れ場所」、2013年の「ウォルト・ディズニーの約束」は高い評価を得てヒットしました。
サンドラ・ブロック主演の「しあわせの隠れ場所」は、貧しい境遇にあった黒人少年が、ある裕福な家族を出会ったことで、フットボール選手として成功しアメリカンドリームを手にするという実話をもとにした作品です。
アカデミー賞では作品賞にノミネートされました。
トム・ハンクス主演の「ウォルト・ディズニーの約束」は、ウォルト・ディズニーと「メリー・ポピンズ」の作者が映画を仕上げるまでの感動秘話を描いた伝記的作品です。
実話をもとにした映画作りが非常に巧い監督なのです。
今回も難しい内容のサクセスストーリーをとても巧くまとめていました。
ハンコック監督は、この作品を作るにあたり、レイのサクセスストーリーに偏ること、レイを悪魔のような存在として描くことに偏ることのない作品にすることを目指しました。
あくまでも中立の立場で描いたことで、様々な見方をしたり感想を持てる映画になったのですね。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話:マクドナルド非公認の作品
映画のタイトルは「マクドナルドのヒミツ」ではなく「ハンバーガー帝国のヒミツ」となっています。
マクドナルドの名前がタイトルに入っていないのは、マクドナルドは非公認の映画だからです。
この作品はマクドナルドの中で神的存在であるレイ・クロックの半生を描いているのですが、全て肯定的な内容ではありません。
しっかり事実に沿って光と闇の部分を描いています。
そのため、マクドナルドとしては複雑な心境であることは容易に想像がつきます。
しかし、マクドナルド側は非公認の立場をとっていながらも映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」に決して猛反対したわけではないとハンコック監督は語っていました。
映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を作る上で求められたことが、マクドナルドの事実を忠実に描くことでした。
そのため、衣装や小道具至るまで全て当時のものと同じものを作り撮影しました。
撮影現場には撮影クルーと同じほどの人数の弁護士がいたとも言われています。
全て細かくチェックしながら「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の映画作りが進められたのです。
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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話:50年代のマクドナルドを再現
54年頃のマクドナルドの店を忠実に再現するために、アトランタとその周辺に実際の大きさを同じマクドナルド店舗が復元されました。
何千個ものハンバーガーを使い、全て当時のメニューを再現しました。
当時は手作り感があったため、パテは敢えて同じ大きさではなく色々なサイズのものを作りました。
さらにこの映画で印象的だったのが、厨房で働くスタッフの動きです。
まるで踊りを踊るように計算された動きをするのです。
これには理由がありました。
厨房役の俳優たちは、振付師による演技指導を受けていたのです。
「ハンバーガー・バレエ」と呼ばれる華麗な動きを練習しました。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の中のこの厨房のシーンは実にワクワクするような楽しいシーンでした。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話:マクドナルド兄弟の子孫が映画の手助けをした
ハンコック監督はこの作品「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を作るにあたり、ディック・マクドナルドの孫のジェイソン・フレンチに会って話を聞きました。
ジェイソン・フレンチはマクドナルド兄弟の視点から見た一連の出来事を話してくれたと言います。
ジェイソン・マクドナルドはこの映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」に関わることができたことを誇りに思うと語っていました。
マクドナルド兄弟の子孫は、マクドナルドの成功の恩恵を全く受けていません。
この映画の公開は非常に意味のあるものだったのでしょう。
以上、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の製作秘話についてご紹介してきました。
マクドナルド非公認でありながら、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」マクドナルド関係者からは肯定的な評価を得ていると言われています。
ここのところ、長い間、マクドナルドには行っていません。
私は、映画を見た後、「ちょっとひさびさに行ってみたいな?」と肯定的に思ったので、マクドナルドにとっては、この映画は、悪い印象を与えるものではなく、良い宣伝になったのでは?と思います。
この映画の魅力は、事実を包み隠さず描いているところなのでしょう!
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