「ミス・シェパードをお手本に」 外国映画

「ミス・シェパードをお手本に」のキャストとあらすじと感想!83歳のにして堂々と主演を務めるマギー・スミス本当にすごい

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「ミス・シェパードをお手本に」のキャストとあらすじと感想

「ミス・シェパードをお手本に」は、2015年公開のイギリスのコメディドラマです。

原題は、The Lady in the Van。

イギリスの劇作家であるアラン・ベネットが、自分が経験した出来事をもとに作った舞台劇を映画化したのです。

主演はイギリスの超ベテラン女優マギー・スミスです。

マギー・スミスは、舞台劇でも主演のミス・シェパードを演じました。

バンで生活するホームレス女性ミス・シェパードと劇作家の奇妙で切なくて、そして心温まる交流を描いた作品です。

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「ミス・シェパードをお手本に」のキャスト

「ミス・シェパードをお手本に」のキャストは、83歳のマギー・スミスをはじめ、平均年齢が高いベテラン俳優たちでした。

イギリスの映画界、演劇界を牽引してきた俳優たちが集結したということで、本国イギリスでは大きな話題となり、高い評価を得ました。

あらすじと感想の前に、まずは、メインキャスト4人のご紹介をしたいと思います。

マギー・スミス/ Margaret Smith

バンで暮らすホームレスの老婆でありながら、凛とした気高さがあるレディであるミス・シェパード。

波乱万丈な人生を過ごしてきた彼女だからこそにじみ出る不思議な魅力がありました。

演じるのは、マギー・スミスです。

1934年生まれのイギリスの大女優です。83歳にして堂々と主演を務めるとは本当にすごいと思います。

少し古いところでは「天使にラブソングを…」シリーズの修道院長役、最近では「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生役、「ダウントン・アビー」のバイオレット役などが有名です。

1963年に映画デビューしてから、実に多くの映画、そして舞台で活躍してきました。

米国アカデミー賞、英国アカデミー賞で何度もノミネートや受賞経験を持っています。

とにかく存在感のありますね。

マギー・スミスが出演すると、映画がビシッと引き締まる感じがしますね。大好きな大女優です。

アレックス・ジェニングス

ミス・シェパードの不思議な魅力に引き寄せられて、結局な長い年月を過ごすことになる劇作家のアラン・ベネット。

想像豊かな作家でありながら、淡々とした表情の冷静な人物でした。

年老いた母とミス・シェパードの老人介護に追われる日々に不満を感じながらも、最後には自分の人生を歩み始める姿が清々しかったです。

演じるのは、アレックス・ジェニングスです。

1957年生まれ、イギリス・エセックス出身のイギリス俳優です。

映画では「サハラに舞う羽根」(2002年)、「クイーン」(2006年)などに出演していますが、イギリス演劇界を代表する舞台俳優です。

マギー・スミスとともに、舞台版ミス・シェパードの作品でもアラン・ベネットを演じています。

ジム・ブロードベント

ミス・シェパードが過去に起こした事件を知る謎の警官アンダーウッド。

あまり出演シーンが少なかったので、はじめは大御所俳優のジム・ブロードベントだとは気づきませんでした。

1949年生まれのイギリス俳優です。

「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)、「ムーランルージュ」(2001年)から「ハリー・ポッター」シリーズ、最近では「パディントン」(2014年)シリーズなど、たくさんの大作に出演してきたベテラン俳優です。

情けないキャラクターや恐いキャラクターなど、演じる役によって、ガラリと雰囲気が変わる演技派俳優だと思います。

舞台俳優としても活躍してきました。アカデミー賞、エミー賞の受賞経験もあります。

フランシス・デ・ラ・トゥーア

ミス・シェパードの存在に初めは嫌な顔をしながらも、優しく受け入れていく住人ヴォーン・ウィリアム夫人。

よくいる近所のおばちゃん感が笑いを誘うキャラクターでした。

演じるのは、フランシス・デ・ラ・トゥーアです。1944年生まれ、イングランド出身の女優です。

「ハリー・ポッター」シリーズ、「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)、「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)などに出演する個性派女優です。

ファンタジー作品の中でインパクトのある役を演じるイメージがあります。

「ミス・シェパードをお手本に」のキャストについてのご紹介でした。

ハリウッド映画も大好きですが、イギリス俳優の雰囲気も素敵ですね。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:ミス・シェパードとの出会い

劇作家で独身男性のアラン・ベネットは、ロンドン北西部のカムダン・タウンに引っ越してきました。

その街には、ボロボロのバンで暮らすミス・シェパードという老人が住んでいました。

違法駐車をして、悪臭を放ちながら、自由奔放な生活を送っていました。

初めはマギー・スミス演じるミス・シェパードの存在に嫌な顔をしていた住人達も、次第に彼女を受け入れるようになっていきます。

食べ物を差し入れしたり、優しい言葉をかけたりします。

それでもミス・シェパードはどんな親切を受けても悪態をついてばかりでした。

しかし、ミス・シェパードにはどこか憎めない魅力がありました。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:ミス・シェパードの秘密

ベネットは、ミス・シェパードが修道女であったこと、フランスに留学していたこと、ピアノが弾けることなどを知ります。

音楽を学んでいたにも関わらず、ミス・シェパードは音楽を聴くのが大嫌いでした。

謎の多いミス・シェパードに、作家として、興味を持つようになっていきます。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:ベネットの家に居座るミス・シェパード

ミス・シェパードは転々とバンの駐車する場所を変えていく中で、ベネットの庭にバンを停めてしまいます。

少しの間停めておくつもりが、そのまま長い間居座ることになるのです。

ミス・シェパードとベネットの奇妙な毎日が続きました。

シェパードには年老いた母親がいました。

頻繁にベネットの家を訪ねてきていた母親は、ミス・シェパードの存在を知り驚きます。

ベネットの母親は精神的に病んでおり、やがて施設に入ることになりました。

ミス・シェパードは、時々神に祈りを捧げていました。

しかし大きな声で激しく神に許しを求めているのでベネットは不思議に思っていました。

さらに、ミス・シェパードのところにある男がやってきて、彼女のことを「マーガレット」と呼ぶのでした。

この男性は何か過去の秘密を知っているようでした。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:福祉施設へ行くミス・シェパード

ある時、ミス・シェパードのバンに社会福祉士が訪ねてきます。

検査入院のために福祉施設に行くように説得します。

ミス・シェパードは彼らに連れられて一時的に福祉施設に行くことになります。

そしてその時、ベネットにあるメモを渡します。

そこにはベネットの近親者の連絡先が書いてありました。

ミス・シェパードは福祉施設で久しぶりに身体を洗ってもらい髪をとかしてもらいました。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:ミス・シェパードの兄を訪ねるベネット

その頃、ベネットはメモに書いてあったミス・シェパードの近親者である兄の家を訪ねていました。

そしてミス・シェパードの兄から、ミス・シェパードは才能のある素晴らしいピアニストであったこと、修道院が音楽を禁じたこと、その後精神病院に入ったこと、そして最終的にバンでの生活に行きついたことを聞きました。

ミス・シェパードは、福祉施設を抜け出して自分のバンに戻っていました。

身体を洗ってきれいにしてもらったミス・シェパードは、バンを訪ねてきたベネットに「きれいだから」と握手を求めます。

二人はしっかりと握手をして別れました。

<------ここからネタバレ記事あり------>

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:ミス・シェパードの死

翌朝、バンを訪ねた社会福祉士は、ミス・シェパードが亡くなっているのを発見するのでした。

ミス・シェパードの葬儀が行われて、住人達も集まりました。

その中に、ミス・シェパードを「マーガレット」と呼んでいた謎の男もいました。

彼は元警官であることがわかりました。

そして、ミス・シェパードが起こしたある事件について話しました。

ミス・シェパードの運転していた車に、急にバイクに乗った青年が飛び出してきて、ミス・シェパードの車が青年を轢いてしまったのです。

青年は即死でした。

これは事故でありミス・シェパードに罪はなかったのですが、動揺したミス・シェパードはその場から逃げて逃亡生活を送ったのでした。

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ:天国に行くミス・シェパード

葬儀が終わり墓地を歩いているベネットの前に、ベネットの想像が生み出したミス・シェパードが現れました。

彼女は、轢いてしまったバイクの青年と楽しそうに腕を組んでいました。

そして晴れ晴れとした表情で天国へと昇っていくのでした。

ベネットは、ミス・シェパードについて書いた本を出版しました。

自宅に届いた本を見るベネット。

そこには、ベネットのパートナーの男性がいました。

幸せそうな表情のベネットは、彼と新しい人生を楽しもうとしていました。

<------ここからネタバレ記事あり------>

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映画「ミス・シェパードをお手本に」の感想

「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生や、ドラマ「ダウントン・アビー」のバイオレット役などで大好きな大女優マギー・スミス主演ドラマということで、気になっていた映画でした。

初めは、やはりマギー・スミスの「ダウントン・アビー」の侯爵未亡人バイオレットのイメージが強すぎて、ホームレス姿にすごく違和感があったのですが、物語が終わることにはじんわり温かい映画の雰囲気が心地良く感じられました。

「ミス・シェパードをお手本に」の感想:マギー・スミスの演技力がすごい

この映画は実在の人物ミス・シェパードを描いた伝記作品です。

しかもこの映画が作られる前に、もともと舞台作品としてミス・シェパードが描かれてきました。

そしてその舞台でミス・シェパードを演じていたのも、マギー・スミスだったのです。

なんと16年にもわたり、この舞台でミス・シェパードを演じてきたのです。

最もマギー・スミスらしい役として絶賛されてきました。

確かに、大女優マギー・スミスの演技力には脱帽でした。

ホームレスで悪臭を放ち、悪態をつきながらも、高潔さや、心の温かさを持ち合わせているミス・シェパードを魅力的に演じていました。

しかし、やはりマギー・スミスは、「ダウントン・アビー」の気品高きバイオレットの役が大好きだったので、個人的にはホームレス役には最後までちょっと違和感がありましたね。

「ミス・シェパードをお手本に」の感想:劇作家との奇妙な生活の面白さ

劇作家ベネットは、突然自分の敷地に入ってきたホームレスの女性ミス・シェパードと奇妙な毎日を過ごすようになります。

初めは、作家として数奇な人生を送ってきたミス・シェパードに創作意欲を掻き立てられるのですが、徐々に彼女の人生を「お手本」にするようになるのです。

ミス・シェパードについての本を書き終えたベネットは、アフガニスタンやパタゴニアの旅について、女性との関係について本を書く作家がいる中で、自分は年配女性との交流を本にしただけだと退屈な人生に苦笑いをします。

しかし、ベネットにとってミス・シェパードと過ごした時間こそが、人生を楽しく、豊かにしたのだと思います。

そしてミス・シェパードもベネットとの過ごした人生最後の時が、とても素敵な時間だったのでしょう。

この二人の奇妙で温かい関係が良かったですね。

 

「ミス・シェパードをお手本に」の感想:現実とファンタジー

この作品は、ミス・シェパードという人物についてより正確にリアルに描いていると言われています。

映画の中であまり描かれることのない、リアルな部分が描かれていました。

それが、ホームレスであるミス・シェパードの悪臭と、排せつ物のケアについてです。

ベネットは排せつ物をコントロールできなくなったミス・シェパードの介護までするようになります。

高潔な女性なだけに、このように老いていく姿は切なかったです。

そこまでリアルに描かなくても…と思ってしまいましたね。

ミス・シェパードはバンの中で静かに息を引き取るのですが、彼女の葬儀を終えたベネットの前に、死んだミス・シェパードがベネットの小説の創造物として現れます。

そのミス・シェパードは、とても生き生きとして若々しく、自分がひき殺してしまったと思っていた若い男性と腕を組んでとても嬉しそうです。

そして神様が待つ天国へと幸せな表情で旅立っていくのでした。

このファンタジー感たっぷりのラストが素敵でした。

ラストにファンタジー要素をもってきたことで、温かい気持ちで観終えることができました。

ほっこり温かい気持ちになれる映画でした。

しかり、マギー・スミスのホームレス姿は、最後まで違和感が…。

しかし、それはあくまでも私が「ダウントン・アビー」ファンだからです。

多くの方はマギー・スミスの当たり役!と絶賛する魅力的なキャラクターです。

大女優の貫禄に圧倒される作品だと思います。

 

 

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