映画「サバービコン 仮面を被った街」の脚本はコーエン兄弟
映画「サバービコン 仮面を被った街」の脚本を担当したのは、コーエン兄弟です。
映画好きの方におなじみの兄弟ですよね。
「コーエン兄弟の作品が好き」というと、なんとなく映画上級者の感じがするのは私だけでしょうか。
監督であり、脚本家であり、映画プロデューサーでもあるジョエル・イーサンとイーサン・コーエン。
では、熱狂的なファンの多いコーエン兄弟について紹介しましょう!
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コーエン兄弟:唯一無二の兄弟
コーエン兄弟とは、兄ジョエル・コーエン(Joel Coen)と、弟イーサン・コーエン(Ethan Coen)の兄弟のことです。
ジョエル・コーエンは1954年11月29生まれ、アメリカ合衆国ミネソタ州セント・ルイス・パーク出身です。現在63歳です。
イーサン・コーエンは1957年9月21日生まれ、出身地はジョエル・コーエンと同じです。現在60歳です。
子どもの頃から映画に興味があった二人でしたが、ジョエル・コーエンはニューヨーク大学で映画製作について勉強し、イーサン・コーエンはプリンストン大学で哲学を勉強しました。
ジョエル・コーエンは卒業後、映画業界でアシスタントなどをして仕事を始めました。
そして大学卒業後のイーサン・コーエンがジョエルを訪ねてニューヨークにやってきたところから、「コーエン兄弟」の歴史が始まったのです。
兄弟共同で脚本を執筆し、1984年「ブラッド・シンプル」の監督、脚本、製作を務めました。
この作品はインディペンデント・スピリット賞の監督賞を獲得されるなど、高く評価されました。
デビュー作にして、その才能が認められたのですね。
その後、ニコラス・ケイジ主演の「赤ちゃん泥棒」(1987年)、ジョン・タトゥーロ主演の「バートン・フィンク」(1991年)など、今でも人気の高いコーエン兄弟作品が誕生しました。
そして世界的にコーエン兄弟の名前が知られることになったのが「ファーゴ」(1996年)です。
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アカデミー賞脚本賞をはじめ、様々な映画賞を受賞しました。
その後、ジョージ・クルーニー主演の「オー・ブラザー!」(2000年)、ビリー・ボブ・ソーントン主演の「バーバー」(2001年)、トム・ハンクス主演の「レディ・キラーズ」(2004年)など、ハリウッド大物俳優を主演に迎えた大作が続きました。
そして2007年「ノーカントリー」ではアカデミー賞作品賞他4部門を受賞するなど非常に高い評価を得ました。
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この「ノーカントリー」、最近、久々に見直してみましたがこの映画は、本当に、完成度高いです。
興行収入的にも大成功をおさめ、コーエン兄弟は絶頂期を迎えます。
その後も「トゥルーグリット」(2010年)
そしてトム・ハンクスの、「ブリッジ・オブ・スパイ」(2016年)など良質な作品を作り続けています。
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最近では海外ドラマ「FARGO/ファーゴ」(2014年~)の制作総指揮も務めています。
コーエン兄弟おなじみのビリー・ボブ・ソーントン/Billy Bob Thorntonが主演に迎えたテレビシリーズです。
コーエン兄弟:作風について
コーエン監督の作品はジャンル的には「コメディ」とされることが多いのですが、一般的なコメディ映画とはかなり異なります。
スリラー色の強いブラック・コメディです。
ただ怖いだけでなく、クスリと笑えるユーモアがたくさん散りばめられています。
どこか間抜けなキャラクターも特徴的です。
誘拐や恐喝をするような悪人キャラでありながら、つめが甘かったり、ドジを連発して、事態を悪化させていくのがおなじみの展開です。
逆に、良い人キャラだったのに、物語が進むにつれて凶悪な面が見えてくることもあります。
このように掴みどころのない登場人物たちが多いので、観客は気を緩めていられないのです。
コーエン兄弟の作風はゆるい感じが特徴です。
しかし、ただダラダタした「ゆるさ」のではないのです。
丁寧に作り込んでいる緻密な「ゆるさ」なんです。
ちょっとシーンにもこだわりが感じられて、観ていて嬉しくなります。
超大作でもなく、上映時間が長い作品でもないのに、観終わった後に良い意味でどっと疲れてしまう作品が多いですね。
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コーエン兄弟:コーエン組の俳優たち
コーエン兄弟の作品には、いつも登場する常連俳優がいます。
個性派名脇役の俳優たちです。
コーエン兄弟の俳優たち:スティーブ・ブシェミ
スティーブ・ブシェミ/Steve Buscemiは、コーエン兄弟だけでなく、クエンティン・タランティーノ監督、ティム・バートン監督などからも信頼を受ける名脇役俳優です。
個性的なキャラクターが多いコーエン兄弟作品の中でも、特にユニークなキャラクターを演じています。
以下のコーエン兄弟作品に出演しています。
「ミラーズ・クロッシング」(1990年)
「バートン・フィンク」(1991年)
「ファーゴ」(1996年)
「ビッグ・リボウスキ」(1998年)
「パリ、ジュテーム」(2006年)
コーエン兄弟の俳優たち:ジョン・タトゥーロ
ジョン・タトゥーロ/ John Turturroは、「バートン・フィンク」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞するなど、コーエン兄弟には欠かせない俳優です。
最近は「トランスフォーマー」シリーズのシモンズ捜査官役で有名ですね。
以下のコーエン兄弟作品に出演しています。
「ミラーズ・クロッシング」(1990年)
「バートン・フィンク」(1991年)
「ビッグ・リボウスキ」(1998年)
「オー・ブラザー!」(2000年)
コーエン兄弟の俳優たち:ジョン・グッドマン
ジョン・グッドマン/John Goodmanが出演していると、コーエン作品兄弟っぽさが強まります。
以下の6作品に出演して抜群の存在感を残しています。
「赤ちゃん泥棒」(1987年)
「バートン・フィンク」(1991年)
「未来は今」(1994年)
「ビッグ・リボウスキ」(1998年)
「オー・ブラザー!」(2000年)
「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(2013年)
コーエン兄弟の俳優たち:フランシス・マクドーマンド
コーエン兄弟常連女優と言えば、フランシス・マクドーマンド/Frances McDormandです。
ジョエル・コーエンの奥様でもあります。
「ブラッド・シンプル」で映画デビューをしたフランシス・マクドーマンドは、その後、ジョエル・コーエンと結婚しています。
「ファーゴ」ではアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
ファーゴについては、この記事も読んでね!
>>海外ドラマ「FARGO/ファーゴ」が面白い!「これは実話である!」あらすじとキャスト!見事コーエン兄弟にやられてしまいました!
2017年「スリー・ビルボード」で再びアカデミー賞主演女優賞を受賞して話題となりました。
以下の作品に出演しています。
「ブラッド・シンプル」(1984年)
「赤ちゃん泥棒」(1987年)
「ミラーズ・クロッシング」(1990年)
「ファーゴ」(1996年)
「バーバー」(2001年)
「バーン・アフター・リーディング」(2008)
以上、コーエン兄弟についてご紹介してきました。
独特の世界観と緻密な脚本で、世界中の映画ファンを魅了している映画監督です。
個人的に若手監督のイメージが抜けずにいたのですが、もう60代になっていると知り驚きました。
これからも第一線で斬新な作品を作り続けてほしいです。
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