映画「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ
この映画「ニューヨーク、アイラブユー」(New York, I Love You)は、2009年のフランスとアメリカの映画です。
国を超えて12名の監督がそれぞれ短編ストーリを手がけています。
その短編ストーリーがひとつになっているのです!
12組のいろいろな恋愛が楽しめます!
1つの映画で12組のラブストーリー、それもニューヨークが舞台のラブストーリーが楽しめるなんてちょっと欲張りな映画ですね。
では、それぞれ「ニューヨーク、アイラブユー」の12組のキャストとあらすじをざっと見てみましょう!
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「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ1:スリの男と大学教授の愛人の話
監督:チアン・ウエン。
出演:ヘイデン・クリステンセン、レイチェル・ビルソン、アンディ・ガルシア
ヘイデン・クリステンセン/Hayden Christensen
ベン役
レイチェル・ビルソン/ Rachel Bilson
モリー役
アンディ・ガルシア/Andy Garcia
ギャリー役
スリ師の青年ベンは、ある大学教授ギャリーから財布を盗みます。
ベンは、その財布に入っていた写真の美しい女性を偶然見かけて、レストランで口説こうとします。
しかしそこへギャリーが現れ、その女性はギャリーの愛人であることを知ります。
そして実は、ギャリーの方がスリの腕前は上だったのです。
スリの攻防の末負けたベンは店を出るのですが、数日後、ベンはその女性とデートすることになっていたのです。
監督は、中国の監督であるチアン・ウエン。
「スターウォーズ」シリーズの若手実力派ヘイデン・クリステンセンと、ご存知「ゴッドファーザー」の大御所俳優アンディ・ガルシア。
この二人が一人の女性をめぐってスリの腕前を披露し合う姿が痛快です。
まず「ニューヨーク、アイラブユー」の1つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ2:ユダヤ人女性とジャイナ教の男性の話
監督:ミーラー・ナーイル
出演:ナタリー・ポートマン、イルファーン・カーン
ナタリー・ポートマン/Natalie Portman
リフカ役
イルファーン・カーン/Irrfan Khan
マンスークバイ役
ジャイナ教徒のダイヤモンド商人マンスークバイの店へ、仲買人の女性リフカが訪れます。
ユダヤ教徒である彼女は、結婚のしきたりのために、剃髪したことを話します。
そして、カツラを外し、剃髪した頭を彼に見せるのです。
マンスークバイは、その美しさに感動します。
数日後、リフカの結婚式が行われています。
そこには、喜びと悲しみが混ざり合った複雑な表情の彼女がいるのでした。
監督は、「モンスーン・ウエディング」のインドの監督。
ユダヤ系アメリカ人であるナタリー・ポートマンが、髪の毛を剃り落とすことに戸惑いを感じているユダヤ人女性を演じています。
結婚を控えて、幸せを感じながらも不安を感じている複雑な表情が印象的でした。
色々な宗教が入り混じっているニューヨークならではのストーリーでした。
「ニューヨーク、アイラブユー」2つ目の短編のあらすじでした!では、3つ目はどんなお話でしょう?
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ3:若き作曲家の男と電話で話す女性の話
監督:岩井俊二
出演:オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチ
オーランド・ブルーム / Orlando Bloom
デヴィッド役
クリスティーナ・リッチ/Christina Ricci
カミーユ役
部屋にこもって作曲をする映画音楽作家のデヴィッド。
彼は電話で、監督アシスタントのカミーユから、監督の無謀な指示を受けていました。
電話から聞こえる彼女の声を聞いているうちに、会ったこともない彼女に対して、不思議な感情が芽生え始めていました。
そして仕事の愚痴を言う彼に対し、彼女は手伝うと言い出します。
そして今、扉の前にいると言うのです。
慌てて扉を開けると、そこには、美しい女性の姿がありました。
日本から岩井俊二監督が参加しています。
主演のオーランド・ブルームから、自らこの役をやりたいと申し出があって実現したそうです。
ポップな雰囲気で可愛らしいストーリーです。
登場するのは最後のシーンだけですが、クリスティーナ・リッチの可愛らしさが際立っています。
「ニューヨーク、アイラブユー」3つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ4:口説く男と娼婦の話
監督:イヴァン・アタル
出演:イーサン・ホーク、マギー・Q
イーサン・ホーク / Ethan Hawke
作家役
マギー・Q / Maggie Q
娼婦役
ある男が、レストランの前で美しい女性にタバコの火を貸し、口説き始めます。
得意げに口説き文句を並べ続ける彼に対し、彼女は、自分は娼婦だと告げるのです。
その事実を聞いて驚く男。
彼女は彼に名刺を渡すと、笑いながら去っていったのでした。
フランスの名監督イヴァン・アタル監督のストーリーです。
レストランの店内は基本的に禁煙のニューヨークは、このようにレストランの前でタバコを吸うシーンがよくありますよね。
そこで偶然出会った二人が色々な関係に発展していくのです。
ニューヨーカーっぽさが感じられます。
今回のストーリーは、あまり複雑な話ではなく、見どころは、得意げにきわどいマシンガントークを披露するイーサン・ホーク。
そして、真実を知った後の、何とも間の悪そうな顔が最高です。
ちょっとスカッとするラストです。
私の好きなイーサン・ホークが出演している「ニューヨーク、アイラブユー」4つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ5:失恋したばかりの少年と車椅子の少女の話
監督:ブレット・ラトナー
出演:アントン・イェルチン、オリヴィア・サールビー、ジェームズ・カーン、ブレイク・ライヴリー
アントン・イェルチン/AntonYelchin
若者役
オリヴィア・サールビー/Olivia Thirlby
女優役
失恋したばかりの少年は、卒業プロムに一緒に行く相手がいませんでした。
そこで、知り合いの薬剤師は、自分の娘とプロムに行くように勧めます。
彼は承諾するのですが、プロム当日に現れたリッコリの娘は、車椅子に乗っている少女でした。
二人は、ダンスを踊り、その後公園で一夜を共にしてしまいます。
翌朝公園で目が覚めた彼は、大急ぎで彼女を薬剤師のところに送り届けて謝ります。
しかし、薬剤師は怒ってはいません。
すると、少女は車椅子からすっと立ち上がり普通に歩いたのです。
実は彼女は女優を目指していて、車椅子の役の演技の練習のために、車椅子生活をしていたのでした。
少年は、この女優志望の美しい女性と過ごした夜のことを思い出し、嬉しい気持ちになるのでした。
アメリカから、「ラッシュアワー」やTVドラマ「プリズンブレイク」の監督、ブレット・ラトナーが参加しています。
足に障害を持った車椅子の少女を描いたシリアスな内容かと思っていたら、急展開。
そして、可愛らしいラストが待っていました。
アメリカ青春映画のような爽やかなストーリーでした。
「ニューヨーク、アイラブユー」5つ目の短編のあらすじでした!
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「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ6:情熱的な一夜を過ごした男女の話
監督:アレン・ヒューズ
出演:ブラッドリー・クーパー、ドレア・ド・マッテオ
ブラッドリー・クーパー/Bradley Cooper
ガス役
ドレア・ド・マッテオ/Drea de Matteo
リディア役
バーで知り合ってすぐに、情熱的な夜を過ごしたリディアとガスは、お互いにその夜の出来事を忘れられずにいました。
そして、また再会した二人は一緒にタクシーに乗り込むのです。
アメリカ人監督アレン・ヒューズの描くストーリー。
個人的には、このストーリーが一番ニューヨークっぽい雰囲気を感じました。
地下鉄、タクシー、情熱的な男女がスタイリッシュに描かれます。
「ニューヨーク、アイラブユー」6つ目の短編のあらすじでした!
映画「ニューヨーク、アイラブユー」7:元オペラ歌手とホテルマンの話
監督:シェカール・カプール
出演:シャイア・ラブーフ、ジェリー・クスティ、ジョン・ハート
シャイア・ラブーフ/ Shia LaBeouf
ジェイコブ役
ジェリー・クスティ/ Julie Christie
イザベル役
元オペラ歌手のイザベルは、あるホテルに久しぶりにやってきます。
彼女は、思い出のホテルで自殺を考えていたのです。
そこに現れた彼女の案内をするホテルマン・ジェイコブは、足の悪い不思議な雰囲気の男性でした。
彼の謎めいた言葉にイザベルは心を揺さぶられます。
しかし、突然彼は、窓から身投げしてしまうのです。
しかし、その場に来た年老いた支配人は、窓の下を見て、誰もいないと言うのです。
「エリザベス」のインド人監督シェカール・カプールのストーリーです。
イギリスの大女優ジェリー・クリスティと、シャイア・ラブーフの幻想的な世界がとても印象的なストーリーです。
アクション大作のイメージが強いシャイア・ラブーフですが、この作品でもキャラクターは、今まで見たことのないような彼の一面が見えた素晴らしい演技でした。
このストーリーの解釈は人それぞれだと思います。
イザベルが見たジェイコブは幻だったのか、年老いた支配人が幻だったのか。
胸がざわつくような不思議な雰囲気の「ニューヨーク、アイラブユー」5つ目の短編のストーリーでした。
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ8:黒人ダンサーの男と少女の話
監督:ナタリー・ポートマン
出演:カルロス・アコステ
カルロス・アコステ/Carlos Acosta
ダンテ役
バレエダンサーの黒人男性ダンテは、別れた妻マギーの娘テヤと公園で遊んでいます。
しかし、周囲の母親たちからは、子どもの扱いが上手な男性の子守だと勘違いされてしまいます。
マギーの家にテヤを連れて帰ったダンテに対し、マギーは冷たい態度で明日も迎えにくるように言います。
数日後、ダンテはダンサーとして舞台に立っていました。
その素晴らしい踊りに拍手が巻き起こる中、「パパ」と呼ぶ少女の姿がありました。
ナタリー・ポートマンは、本作で出演しているエピソードもありますが、
このエピソードは自ら監督を務めています。
差別問題などに強い興味を持っている彼女ならではのストーリーでした。
少女と男性の間の温かい雰囲気と、そこに隠れている差別問題という影の部分がうまく融合されていました。
肌の色を見ただけでは、本当の親子関係はわからないというニューヨークの現状が描かれていると思います。
「ニューヨーク、アイラブユー」8つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ9:年老いた画家と若い女性の話
監督:ファティ・アキン
出演:スー・チー、ウグル・ユーセル
スー・チー/舒 淇(Shū Qí)
中国茶店の店員役
ウグル・ユーセル/Ugur Yucel
画家役
年老いた画家は、漢方薬店で働く若い女性に想像力を搔き立てられます。
彼は、彼女にモデルになってほしいと頼むのですが、断られてしまいます。
そこで、気が変わったら来てほしいと自分の住所を書いたメモだけを渡すのです。
彼女は、断ったことが気になり画家の家を訪れます。
しかし、すでに画家は死んでいて、彼女の顔を描いた絵だけが置かれていました。
ドイツ人監督ファティ・アキンの描くストーリー。
悲しくも美しい物語です。年老いた画家が最後のミューズを探して、やっと見つけた美しい女性。
それは、美しいだけでなく、悲しげで純粋さのある女性でした。
スー・チーという中国の女優さんが、とても良かったですね。
本作では、地味な服装にノーメイクの姿で、それでも十分美しいのですが、ばっちりメイクの姿は、本当に驚くほどの美しさです。
「ニューヨーク、アイラブユー」9つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ10:レストランの前で出会った男女の話
監督:イヴァン・アタル
出演:ロビン・ライト・ペン、クリス・クーパー
ロビン・ライト/ Robin Wright
アンナ役
クリス・クーパー/ Christopher Cooper
アレックス役
レストランの外にたばこを吸いに出たアレックスは、ある魅力的な女性アンナに話しかけられます。
積極的な彼女は、彼を誘惑し始めます。
しかし、アレックスがその気になったところで、レストランの店内に戻っていきます。
「今日から新しい人生が始まる」と言い残して。
続いて店内に戻ったアレックスのテーブルには、なんとアンナが座っていました。
実は夫婦だった二人。
食事をして幸せな時間を過ごすのでした。
このストーリーが始まった時、あれ?さっきも同じ話があったような・・と思いました。
実は、この監督は、4つ目のストーリーである口説く男と娼婦の話と同じ監督なのでした。
登場人物は違いますが、前半後半的な内容になっています。
ラストの解釈は見る人によって様々なようです。
幸せな夫婦が、ちょっと新鮮なことをしたくて、偶然出会った男女を演じたのか。
離婚を前にした夫婦が、最後の時間を楽しんでいたのか。
センスのきいたお洒落な「ニューヨーク、アイラブユー」10つ目の短編のストーリーでした。
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ11:喧嘩ばかりの老夫婦の話
監督:ジョシュア・マーストン
出演:イーライ・ウォーラック、クロリス・リーチマン
イーライ・ウォーラック/ Eli Wallach
エイブ役
クロリス・リーチマン/Cloris Leachman
ミツィ役
口喧嘩をしながら歩く老夫婦エイプをミツィー。
歩くのが遅すぎる夫エイプを、妻のミツィーは、急かしながら歩きます。
しかし、目的地に着いた二人は急に静かになり、肩を寄せ合い幸せな時間が流れます。
そこは、結婚記念日に訪れている思い出の場所だったのです。
今日は63回目の結婚記念日だったのです。
しかし、その場を去る二人は、また口喧嘩をしながら歩いていくのでした。
アメリカ監督ジョシュア・マーストンによる、とても心温まるストーリーです。
60年以上共に生きてきた二人。
その道のりはきっと楽なことばかりではなかったはずです。
色々な苦楽を共にして支え合って生きてきた二人だからこその、気持ちの良い口喧嘩だったように思います。
思い出の場所で一瞬恋人気分になる二人ですが、その場面で終わらずに、すぐまたいつもの口喧嘩に戻るところが良かったですね。
「ニューヨーク、アイラブユー」11つ目の短編のあらすじでした!
「ニューヨーク、アイラブユー」のあらすじ12:全てのストーリーをつなぐ女性
監督:ランディー・バルスマイヤー
出演:エミリー・オハナ、ジャスティン・パーサ
エミリー・オハナ/Emilie Ohana
ゾーイ役
ジャスティン・パーサ/Justin Bartha
ジャスティン役
ビデオアーティストのゾーイは、ニューヨークのカフェなどの様々な場所で、様々な愛を映像におさめていました。
そこには、色々な男女が繰り広げる恋愛模様がつながっていたのでした。
ゾーイは、ニューヨークの様々な場所で起こる色々な男女の物語を撮り続けていたのです。
一つ一つのストーリーが巧みにつながり、大きな物語になるのでした。
「ニューヨーク、アイラブユー」12つ目の短編のあらすじでした!
それにしても、「ニューヨーク、アイラブユー」って映画はすごいですね。
よくもまあ1つの映画に12組のラブストーリーを混ぜ込むなんて。
脱帽します!
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では、次は、映画「ニューヨーク、アイラブユー」のナタリーポートマンについて見てみましょう!
映画「ニューヨーク、アイラブユー」のナタリー・ポートマン!超美人でありながらハーバード大学とイエール大学に現役合格した才女!
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