リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」のあらすじと感想
リュック・ベッソン監督おすすめ作品第3位は、「アンジェラ」(2005年)です。
「アンジェラ」は、フランス映画で原題はAngel-Aです。
「アンジェラ」は、リュック・ベッソン監督が真正面から純愛を描いた作品です。
モノクロの映像で映し出されるパリの情景とラブストーリーにうっとりする作品です。
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リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」のあらすじ
あちこちに作った借金の返済期限が迫っていたジャメル・ドゥブーズ/Jamel Debbouze演じるアンドレは、人生に行き詰まっていました。
そしてセーヌ川に身投げしようとしていました。
そこへ突然長身のリー・ラスムッセン/Rie Rasmussen演じる美女アンジェラが現れて、アンドレより先に身投げしてしまいました。
アンドレは慌てて川に飛び込みアンジェラを助けます。
アンジェラはアンドレに感謝して、「あなたのために何でもする」と言ってついてくるのでした。
半信半疑のアンドラでしたが、アンジェラはアンドレが大金を借りているギャングのフランクのところへ行き、あっさりと借金問題を解決し、大金まで手に入れてきます。
さらに、美貌を武器に次々に男達からお金を奪い、アンドレに渡していきます。
実は、アンジェラは天からやってきた天使でした。
アンジェラの使命はアンドレを救うこと。
それは借金などのトラブルから救うだけでなく、アンドレに自分の内面の美しさに気付いてもらい、自信を取り戻してもらうことでした。
しかし天使として仕事をするうちに、アンジェラはアンドレの純粋さに惹かれて好意を抱くようになってしまいます。
アンドレももちろんアンジェラに恋をしていました。
そんな中、アンドレはついにフランクに対して自分の意志をぶつけることができました。
この瞬間アンジェラの任務は完了となり、アンジェラは背中に羽根が生え始め、天に帰らなければならなくなります。
アンジェラにはアンドレが他の女性と送るこの先の幸せな未来が見えました。
アンドレのためにも飛び立とうとするアンジェラでしたが、アンドレはそれを思い切り阻止します。
そして、二人はセーヌ川に落ちていきます。
岸に上がると、最初は、アンドレは、アンジェラの姿が見えず落ち込みます。
しかし、遅れて後から川から出てきたアンジェラは翼がないことに気づきます。
アンジェラの背中からは羽が消え、アンジェラは人間になっていたのでした。
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リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」の感想:恋愛がテーマ
リュック・ベッソン監督は恋愛をテーマにするのが大好きです。
SF大作の「フィフス・エレメント」「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」でさえ、中心は二人の男女の恋愛です。
壮大なるSF要素は脇役にすぎないのです。
そんなリュック・ベッソン監督が真正面から男女の純愛を描いたのが映画「アンジェラ」です。
アンドレは、見た目は冴えず、要領の悪さから借金まみれになっている男です。
しかし、内面は誰よりも美しく純粋なのです。
だから、天はそんなアンドレを助けて、アンドレにふさわしい幸せな未来に導いてあげるためにアンジェラを派遣したのです。
アンジェラは、アンドレに対して、自分のダメな外見ではなく、素晴らしい内面を見るように諭し、見事アンドレは自信を取り戻してフランクにぶつかることができました。
「外見だけでなく内面の美しさに目を向けることで、やっと本当の幸せを掴むことができる」というストレートでシンプルなメッセージ性も良かったですね。
この作品は、突然空から美女が降ってきて、冴えない自分を愛してくれるという男性にとって夢のような設定です。
アメリカのコメディ作品などにありそうな設定ですね。
男性にとっての理想、妄想的な世界が描かれるわけですが、この描き方が、嫌味がなくおしゃれでした。
すごくピュアで可愛くて美しいのです。
リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」の感想:美女だけど・・・?
アンジェラを演じたのはリー・ラスムッセンという女優さんです。
映画「アメリ」にも出ていました。
ヴィクトリアズシークレット、グッチのショーなどで活躍する人気モデルなのですが、アンジェラのキャラクターにぴったりはまっていたと思います。
ただ可愛い天使というのではなく、長身で威圧感があるのです。
この威圧感と美しさのバランスが良かったですね。
でも、この映画は、フランスでは酷評でした。
フランスで酷評を浴びた一番の理由は、美女アンジェラ役の女優リー・ラスムッセン。
この女優さんは、もちろん超美女だけれど、女性の可愛さがほとんどなかった・・と言う事らしい。
私は、長身の美女アンジェラと、背が低く地味なアンドレと対照的なところがバッリチでした。
リュック・ベンソン監督は、あえて、このアンバランスを選んだと思うのですが・・。
これはリュック・ベンソン監督に聞いてみたいものです。
リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」の感想:
さらに、この作品の魅力はモノクロ映像というところです。
初めは違和感がありました。
でも、だんだん慣れてきてモノクロが心地よくなっていきます。
モノクロで描かれるパリの情景が本当に美しく幻想的で、もっともっと見ていたいような素敵な映像でした。
ストーリーはかなり単純で、物足りないと思う方もいるかもしれません。
しかし、このモノクロ映像が、リラックスして楽しめるおしゃれで可愛い作品です。
リュック・ベッソン監督おすすめ5作品:第3位「アンジェラ」:結末が!!
この映画の結末は賛否両論だと思います。
この結末は、リュック・ベンソンの願望なのでしょうね。
この映画「アンジェラ」は、観る人によって、好き嫌いがはっきりと分かれる映画だと思います。
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