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映画「はじまりへの旅」のあらすじと感想!ヴィゴ・モーテンセン見たさに何となく見たけれど、ちょっと立ち止まって考えさせられた!

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映画「はじまりへの旅」のあらすじと感想

「はじまりへの旅」(2016年)は、風変わりな一家を描いたロードムービーです。

原題は「Captain Fantastic」です。

父親と6人の子供達は10年間、現代社会から離れて森の中で生活をしていました。

しかしある出来事がきっかけで、文明社会と遭遇することになります。

この映画「はじまりへの旅」は、アメリカ公開当時は4館のみの上映でした。

しかし面白いという口コミが広まり、結果的に600館にまで拡大上映することになりました。

そして、主演のヴィゴ・モーテンセンはアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。

映画「はじまりへの旅」のあらすじと私の感想です。

では、まずは、映画「はじまりへの旅」のあらすじです。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:森の中で暮らすベンと子供たち

アメリカ北西部の森の中で、ヴィゴ・モーテンセン/Viggo Mortensen演じる父親ベン・キャッシュと6人の子供たちが自給自足の生活を送っていました。

長男ボウドヴァン(18歳)、双子の姉妹キーラーとヴェスパー(15歳)、次男レリアン(12歳)、三女サージ(8歳)、末っ子ナイ(7歳)は、ベンから在宅教育を受けながら生活していました。

ベンは、サバイバル術、武術、文学、科学、音楽、何でも子供達に教えてきました。

夜中まで続く読書や討論、軍隊のようなトレーニングなどを毎日続けていました。

ベンの厳しい教育を受けているおかげで、子供達は頭脳明晰で何カ国語も話すことができて、身体能力はアスリート並みでした。

長男ボウは複数の一流大学から合格通知を受け取っていました。

子供たちは、森での生活に何も不満を持たず、のびのびと幸せに暮らしていました。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:ベンと子供たちに伝えられた悲劇

ある日、精神病を患って入院していたベンの妻で6人の母親であるレスリーが自殺したという知らせを受けます。

ベンは子供たちに母親の悲劇を伝えます。

子供たちは深く悲しみ、レリアンはやり場のない怒りをベンにぶつけます。

ベンはレスリーの父親ジャックに電話をします。

しかし、ベンを嫌うジャックは、レスリーのお葬式には来ないように言うのでした。

もしお葬式に来たら逮捕させると脅します。

子供たちはそれでも母のお葬式に行こうとベンに言います。

ベンは諦めるように説得します。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:ベンと子供たちの旅のはじまり

ジャックは子供たちに説得されて、レスリーの実家のニューメキシコへ行くことを決心するのでした。

それは2400kmもの長旅でした。

「戦闘開始だ!」というベンの一声に子供たちは大盛り上がり。

雄叫びを上げて「ママ!ママ!」と叫びます。

そしてベンと6人の子供たちの旅が始まったのです。

森以外の世界を知らない子供たちは、外の世界を見て驚きの連続でした。

太った人を初めて見た子供たちは「あの人病気なの?」と質問したり、初めて見るコーラやホットドックに興奮します。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:妹のハーパーを訪ねるベン

ベンたちは、ベンの妹のハーパーと夫のデイヴ、子供たちが暮らす家を訪ねます。

ハーパーはベンの理解者でした。

しかし、ハーパーはベンの行き過ぎた子育てを目の当たりにして我慢できなくなり、子供たちを本物の学校に通わせるべきだと言い、ベンと言い争いになります。

理解されないことを悟ったベンは、子供たちを連れてハーパーの家を出るのでした。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:ボウの初恋

ベンと子供たちは、キャンプ場で一泊することになります。

そこでボウは美しい女性クレアと出会います。

不思議な魅力を持つボウにクレアは興味を持ち、ボウにキスをします。

ファーストキスに感激したボウは、そのまま「クレア、結婚してください」と真剣な顔でプロポーズします。

もちろんクレアは本気にしていません。

そしてそのままボウはベンと子供たちと共にキャンプ場を去るのでした。

ボウの初恋は儚く終わってしまいました。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:お葬式にたどり着くベンと子供たち

ニューメキシコに到着し、レスリーのお葬式に参列するベンと子供たち。

ベンは急にスピーチを始め、レスリーの遺書を読み始めます。

レスリーは仏教徒として火葬されることを望むという内容でした。

しかし、すぐにベンと子供たちは葬儀から追い出されてしまいます。

そしてレスリーの意志に反して土葬されようとしていました。

ベンは「ママを救おう!」と葬儀を止めようとします。

しかしボウは、葬儀を止めればお父さんが逮捕されてしまう、父さんまで失いたくない!とベンを止めます。

<------ここからネタバレ記事あり------>

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:バラバラになる家族

ボウは、本当は大学に行きたいと思っていること、レスリーが大学受験をさせてくれたことをベン打ち明けます。

ボウは初めてベンの教育方法に反論しました。

一方、レリアンは祖父ジャックと暮らしたいと言い出します。

「パパなんか大嫌いだ!」と激しい怒りをぶつけます。

ジャックは孫たちの養育権のために法廷で争うと言います。

レスリーを失った悲しみから、家族がバラバラになってしまいました。

祖父の家からレリアンを取り戻したいベンと残された子供達は、レリアン奪還作戦を実行します。

ヴェスパーが屋根から忍び込むという作戦です。

しかし、ヴェスパーは、屋根から落ちてしまい病院に運ばれます。

幸運にも助かったヴェスパーでしたが、一歩間違えば命を落としていました。

ベンはこの出来事がきっかけで、子供たちをジャックに託すことを決めるのでした。

森の家には戻らないと子供たちに告げるジャック。

当然子供たちは戸惑い反対します。

「パパといると人生がダメになる」とベンは言い、一人去るのでした。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:再びひとつになる家族

たった一人になったベンは孤独の中、新しい人生を歩もうと努力します。

立ち寄ったスーパーでヒゲを剃り気持ちを入れ替えます。

しかし、子供たちはバスの下に隠れていました。

ベンと子供たちは感動の再会を果たし、今度こそ「ママを救う任務を続けよう!」と盛り上がります。

そして夜中の墓地に忍び込み、レスリーの棺を掘り起こします。

レスリーの棺をバスに入れて立ち去ります。

ベンと子供たちは自分達のやり方で、レスリーの葬儀を行います。

ベンからの愛の言葉、子供たちの美しく楽しい歌声でレスリーを火葬しました。

そしてレスリーの遺言通り、灰はトイレに流すのでした。

映画「はじまりへの旅」のあらすじ:新しい生活を始めるベンと子供たち

ボウは大学へ行くために、一人家族と別れます。空港で別れを惜しみながら、ボウは堂々と旅立つのでした。

残りの子供達とベンは森の家を離れ、自然に囲まれた一軒家に引っ越してきました。

そして、学校にも通い始めたのでした。

<------ここまでネタバレ記事------>

映画「はじまりへの旅」のあらすじでした。

映画「はじまりへの旅」の感想

では、次は、映画「はじまりへの旅」を見た私の感想です。

「はじまりへの旅」は、久しぶりにヴィゴ・モーテンセンを見かけたので観てみた映画だったのですが、予想以上に面白く、心温まる作品でした。

映画「はじまりへの旅」の感想:旅をしたことでわかったこと

この作品「はじまりへの旅」は、風変わりな一家の成長を描いたロードムービーです。

母レスリーの葬儀に出るために長旅をすることになった一家。

森の中で育った子供たちは、初めて外の世界を見ることになります。

そして、外の世界と関わることで、初めてベン教育の弱点が見えてくるのです。

森のように獲物がいないため、「食べ物を救え!」という作戦を立て、スーパーから食べ物を盗み出すのですが、これはどうなのかな…と思いました。

コーラを「毒の液体だ」と言って子供たちに飲ませないベンですが、お店から物を盗むことはOKなのです。

また、ロッククライミングの練習を生かして、長女がレスリーの実家の屋根を登って弟を奪還しようとするのですが、落下して大怪我をしてしまいます。

一歩間違えば命を落としていたと医者に言われてしまいます。

やはり、ベンのサバイバル術は普通の生活の中では裏目に出てしまうことの方が多いのです。

森の中ではベン自身も子供たちも絶対的だと思っていたベンの教育が、外世界では通用しないこともあると思い知らされたことで、ベンも子供たちも少しずつ違う考えを持つようになるのです。

映画「はじまりへの旅」の感想:ベンのすごさ

ベンの徹底したスパルタ教育はとにかくすごいです。

兵士を育てるような過酷な訓練が毎日続きます。

負傷しても手は貸さず、自分で何とかさせるのです。

勉強もただ暗記するのではなく、自分の言葉で表現させて、曖昧な感想などは許しません。

子供たちは当たり前のように夜遅くまで、難解な本を読書しながら過ごします。

ここまでできる子供たちもすごいですが、それをさせてしまうベンがすごいです。

これだけ勉強も運動もできるベンは一体何者なのだろうと思いましたが、ベンの生い立ちなどについては語られることはなかったですね。

しかし、ベンの一番すごいと思ったのは、そこまで強い信念を持ちながらも、意外とあっさり考えを変えたところです。

それは子供たちのためだからです。

そして親としての迷いもあったからです。

映画「はじまりへの旅」前半は徹底したベンの父親ぶりに、引いてしまうところがあったのですが、やはり普通の親なんだな、ベンでさえ迷いがあるんだな、と共感できたところが良かったです。

どんな親も子供のためなら何でもできます。

そして必ず子育てに迷います。

その点では映画「はじまりへの旅」の中のベンも普通の親と同じだったのです。

映画「はじまりへの旅」の感想:子どもたちが良かった

「はじまりへの旅」の6人の個性的な子供たちは、みんな良いキャラクターでした。

子役たちの演技力にも驚かされました。

はじめは、ベンの厳しい教育に必死で堪えるところに違和感がありました。

父親と子供というより、教祖と信者みたいだなと。

しかし、ずば抜けた身体能力や、天才的な頭脳を持ち合わせていても、子供っぽい部分もたくさんありました。

チョコレートケーキを喜んで頬張ったり、プレゼントをもらって大はしゃぎしたり、兄弟げんかも普通にします。

ママがいないと泣いたり、ベンに対しても思い切り甘えたり、反抗したり、年相応の子供の振舞いをします。

このバランスがすごく良かったですね。

訓練された大人びた部分と純粋な子供の部分が共存していました。

そして、これだけ厳しい生活や教育を強いられているにも関わらず、子供たちはみんな父親ベンことがすごく大好きです。

普通こんなお父さんがいたら嫌われそうなのですが、誰もベンを嫌う子供はいません。

たまに反抗的な態度をとることはありますが、みんなベンが好きで尊敬しているのです。

それは、ベンが厳しさだけでなく、たっぷり愛情も注いでいるからなのでしょう。

だから、ベンの行き過ぎた行動や厳しい行動があっても、嫌悪感がないのです。

映画「はじまりへの旅」の感想:子育ては難しい

この作品「はじまりへの旅」を作ったマット・ロス監督は、「現代のアメリカの中で、どうやって子供を育てるべきか?という親としての私自身の悩みが、この映画の原点だ」と語っていました。

ベンが子供たちに教えたいことは、常に自分を見つめること、そして身体的にも精神的にも鍛錬することです

「常識からかけ離れたこの一家の暮らしは、果たして愚かなものなのか、それとも愚かしいほど最高なのか?」これがこの映画のテーマです。

その答えを探すベン家族の成長の物語です。

ベンは最終的に、答えはその中間にあるとして、森を離れ子供たちを学校に通わせることにしました。

子育てとは何か、親の在り方とは何か?という答えの出ない問題について、ちょっと立ち止まって考えさせられる映画でした。

以上が映画「はじまりへの旅」を見た私の感想です。

「はじまりへの旅」は、コメディとジャンル分けされることもあるようですが、コメディではなかったですね。

しっかりとした人間ドラマでした。

映画「はじまりへの旅」は、魂のこもった見応えのある作品でした。

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