「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 ケイシー・アフレック 外国映画

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじと感想!ケイシー・アフレックのオスカーも納得!心に響く温かい作品

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映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ

主演のケイシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞を獲得した「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016年)(原題:Manchester by the Sea)。

兄が死んだことで甥の面倒を見ることになったリー。

孤独な男が故郷マンチェスターに戻り、再生していく姿を描いた静かな感動作です。

まずは、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじからです。

♪「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のキャストについては、こちらの記事を!

>>映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のキャスト!ケイシー・アフレックは見事アカデミー賞主演男優賞を受賞!

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映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:孤独な生活を送るリー

ケイシー・アフレック演じるリー・チャンドラーは、アメリカ、ボストンで一人暮らしをしている孤独な男性です。

アパートの便利屋としてトイレ修理や雪かき、ゴミ出しなどの仕事を淡々とこなしていました。

愛想が悪いリーは、いつもアパートの住人から苦情を受けていました。

バーでは、目が合ったという理由だけで男性客にケンカをふっかけるなど、気性が激しい男性でもありました。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:兄ジョーを亡くしたリー

そんなある日、リーのところに兄のカイル・チャンドラー演じるジョーが倒れたという連絡がきます。

リーは急いで故郷のマンチェスターに車を走らせますが、病院に着いた時にはジョーはすでに亡くなっていました。

ジョーはうっ血性心不全という心臓の病気を患っており、余命が5年から10年と言われていたのです。

リーは遺体安置所で冷たくなったジョーと対面します。

そして静かにジョーの体を抱き、別れを告げました。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:故郷に住んでいた頃のことを思い出すリー

ジョーにはルーカス・ヘッジズ演じるパトリックという高校性の息子がいます。

リーはパトリックに父親の死を伝えなくてはいけません。

パトリックのいる高校へ行く道中、リーは故郷のマンチェスターに住んでいた頃のことを思い出していました。

船乗りのジョーが操縦する船で、リーとパトリックは釣りを楽しみ、家に帰ると美しい妻ランディとかわいい3人の子供たちが待っていました。

故郷にいたころのリーは今の孤独な男性とは別人のように明るく幸せな男でした。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:甥のパトリックにジョーの死を伝える

パトリックの学校に着くと、パトリックはホッケーの練習中でした。

リーは静かにジョーの死をパトリックに伝えます。

チームの友人やコーチは、父を亡くしたパトリックに温かい言葉をかけます。

リーはパトリックを病院に連れていき、ジョーの遺体と対面します。

しかしパトリックは一瞬ジョーの姿を見ただけで遺体安置所を出ていきました。

リーは、葬儀の準備などをするために、ジョーとパトリックが暮らしていた家に泊まることにします。

その夜、家にはパトリックを気遣う友人やガールフレンドが集まってきました。

ガールフレンドのシルヴィーはパトリックの部屋に泊まりました。

<------ここからネタバレ記事------>

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:過去の出来事を思い出すリー

次の日、リーとパトリックはジョーの遺言書を保管している弁護士の事務所へ行きます。

そして、ジョーの遺言内容に驚きます。

ジョーは自分が死んだら、リーにパトリックの後見人になるように指示していたのです。

しかし、リーは「後見人になるのは無理」と動揺します。

そして故郷で起きた悲しい出来事を思い出していました。

ある時リーは、友人たちと自宅で夜遅くまで飲んで騒いでいました。

しかしミシェル・ウィリアムズ演じる妻ランディが早く帰るように怒鳴りつけ、解散となりました。

酔っぱらったジョーはもっと飲むために、歩いて酒を買いに出ていきました。

しかし家に帰ってくると、リーの家は激しい炎に包まれていました。

ランディは救出されましたが、3人の子供は助け出すことができませんでした。

家を出る前に、リーは子供部屋がとても寒かったので温めようと暖炉に薪を入れたのです。

しかし、スクリーンを置き忘れてしまったために、薪が暖炉の外に出てしまったのです。

リーは警察で、自分がスクリーンを置き忘れたこと、お酒だけでなくドラックも飲んでいたことを全て正直に話しました。

しかし、警官は過失にはなるが犯罪にはならないと言い、リーは無罪放免になります。

混乱したリーは警官から銃を奪い銃自殺しようとしますが、すぐに大勢の警官に阻止されます。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:パトリックと上手くいかないリー

リーはジョーの船を売ろうとします。

故障しているため修理代がかかるからです。

しかしパトリックは売りたくないと反対します。

またリーはジョーの遺体を春になってから埋葬したいから、それまで冷凍保存すると言います。

パトリックは父の体が冷凍されるころに強い拒否反応を示します。

意見が対立してばかりの二人は険悪な雰囲気になっていきます。

パトリックはシルヴィー以外にもガールフレンド、サンディーがいました。

パトリックはサンディーとの時間を楽しめるように、リーにシルヴィーの母親の相手をさせようとしますが、全く乗り気ではないリーのせいで、シルヴィーとのデートはいつも上手くいきません。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:葬儀で元妻ランディと会うリー

ジョーの葬儀が行われ、リーの元妻ランディの姿もありました。

ランディは新しいパートナーとの間にできた赤ちゃんを妊娠中でした。

リーはパトリックに一緒にボストンに引っ越そうと提案しますが、パトリックは拒否します。

リーはパトリックの母親、グレッチェン・モル演じるエリーズから電話を受けます。

エリーズはアルコールに溺れていたことから、ジョーとパトリックと疎遠になっていたのです。

パトリックは久しぶりに母エリーズに行きます。

ジェフリーという優しい男性と婚約して一緒に暮らしているエリーズは落ち着いたように見えました。

しかし、その夜パトリックは、ジェフリーからメールを受け取ります。

エリーズはまだ不安定な状態なので、今後エリーズに会う時にはまず私に連絡をするようにという内容でした。

落ち込むパトリックを元気づけようと、リーはジョーの船を修理します。

パトリックをサンディーは船旅を楽しみ、リーはその様子を見て微笑みます。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ:リーの決断

リーは街で偶然ランディに会います。

ランディは火事の後、リーにひどい言葉を言ったことを後悔している、まだ愛していると泣きながら言ってきました。

リーはランディの気持ちを受け止めることができずにその場を逃げるように去りました。

ランディと会い混乱したリーは、またバーで乱闘さわぎを起こし、隣人のジョージに助けてもらいます。

リーはジョージ夫婦にパトリックが高校を卒業するまで面倒を見てほしいと頼みます。

そしてそれをパトリックに伝えます。

パトリックは複雑な気持ちになります。

一緒にマンチェスターで暮らしたいパトリックですが、リーは「どうしても乗り越えられない」と謝ります。

そして新しいボストンの家には、パトリックがいつでも泊まれるように部屋を準備しておくと話すのでした。

<------ここまでネタバレ記事------>

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじからでした。

では、次は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観た私の感想です。

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映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の感想

ケイシー・アフレックの演技と、素晴らしい脚本が大絶賛された「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。

ちょっと重いテーマの作品だったので観るまで時間がかかってしまったのですが、やっと鑑賞しました。

心に響く、評判通りの良作でした。

ケイシー・アフレックがアカデミー賞の主演男優賞を受賞したのにも納得しました。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の感想:まず、構成が良かった

まともに仕事もできず、対人関係も下手で酒癖も悪い男。

映画の冒頭のリーはそのような印象の悪い男でした。

しかし過去のシーンがフラッシュバックする度に、どうしてリーがこのようなやさぐれた男になったのかがわかってきます。

この作品は「主人公の成長を描く物語」と聞いていたので、きれいな奥さんと可愛い子供たちに囲まれたリーの過去が映し出された時には、きっとラストではこの奥さんと子供たちと再会して和解するのだろう、と思っていました。

しかしそんな単純な話ではありませんでした。

子供たちはリーの不注意による火事で3人とも亡くなっており、奥さんにはもう他のパートナーがいました。

この残酷な事実を知らされるまでの物語の構成がとても良かったです。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の感想:過去の悲しみを乗り越えなかったところが良かった

多くの映画の場合、過去の悲しみを背負った主人公はそのトラウマを乗り越えてハッピーエンドになります。

リーもきっとそうなるだろうと思って観ていました。

しかし、子供3人を死なせてしまったという、あまりにも大きな悲しみは到底乗り越えられるものではありません。

悲しい過去の詰まった故郷に戻ったことで、リー自身が「やはり乗り越えることはできない」と思い知ったのです。

しかし、リーは全く前進できなかったわけではありません。

兄からパトリックの後見人に指名されたことで、大人としての責任感やパトリックへの愛情などにより、少しだけ変われたのだと思います。

「新しい家には、甥のパトリックが泊まれる部屋を用意しておく」と考えることができたことが、今のパトリックにとっての精一杯の前進なのだと思います。

リーがもっと悲しみを乗り越えてハッピーになったラストの方が良かったと思う方もいるでしょう。

しかし子供を失った悲しみはそんな簡単に乗り越えられるものではありません。

だから、このラストで良かったのです。

悲しみを抱えながら、故郷から逃げながら、それでも何とか生きていく、それがリーの人生なのです。

そしてこの映画が心に響く理由は、誰でもリーの立場になってしまう可能性があるからだと思います。

リーは殺人鬼なわけではありません。

ちょっとした不注意で火事を起こしてしまい子供を死なせてしまったのです。

警官は「これは誰にでもある過失」と言った時に、ドキッとしました。

誰でも一瞬でこのような悲劇の主人公になってしまうかもしれないのです。

人生の儚さと恐ろしさを感じました。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の感想:丁寧な演出が良かった

故郷マンチェスターの街並みはとても単調なものでした。

その中で淡々と物語が続くので、飽きてしまった方もいるかもしれませんね。

でも一つ一つ丁寧な演出が私は好きでした。

病院に向かう車の中で、パトリックは父親ジョーの遺体と対面するか、しないのかで悩みます。

そして結局どっちにしようか迷いながら病院に到着します。

リーが駐車場に車を止めると、パトリックは「(父の遺体に会いに)行こう」と言います。

しかしリーは「(家に)行こう」という意味だと思い、車を発進させます。

そして、車から降りようとしたパトリックが怪我をしそうになります。

あまり親しい間柄ではない人と一緒にいると、こういう言葉の行き違いがよくあります。

疎遠になっていて久しぶりに会ったリーとパトリックとの微妙な距離感、ぎこちなさがよく出ているシーンでした。

また、リーと元妻がバッタリ再会するシーンで、元妻がずっと言いたかったリーへの謝罪を吐き出すシーンがあります。

このシーンが非常に長いです。

コンパクトにまとめてしまうのではなく、リアルな会話のように丁寧に演出していました。

ラストのリーとパトリックの会話のシーンも良かったですね。

パトリックはアイスを買いに立ち寄った店の前で拾った野球ボールを拾い、リーとそのボールで遊びながらお互いの気持ちや今後の人生について語り合います。

こうゆう小道具があると、話しづらいこともスムーズに話せたりしますよね。上手い演出でした。

このように一つ一つ丁寧なシーンが繋がることで、良い意味で長い映画に感じました。

幸せな気分になれる映画では全くありませんが、心に響く温かい作品でした。

ただただずっしり重いだけの映画ではありません。

この後、リーはどんな人生を送るのか、とても気になりますね。

それから、この映画が私の心に響いたのは、私が若くないから・・・。

つまり、ある程度のいろいろな経験を積み重ねているから。

この映画を、私が20代の時に観たら、どう感じていたのだろう・・・なんて事も思いました。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじと私の感想でした。

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