映画「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想
エミリー・ブラントの歌声が海外で大絶賛されていた「メリー・ポピンズ リターンズ」。
その高評価通りの完璧なミュージカル映画でした。
ちょっと辛口コメントも入れた私の感想です。
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「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想:メリー・ポピンズの魔法の意味とは
メリー・ポピンズの魔法は、飛ぶことができるのはもちろん、バスタブの下に無限に広がる海底を作ったり、絵画の世界に飛び込むこともできます。
メリー・ポピンズはなんでもできるスーパー魔法使いに見えるのですが、そうではありません。
すごい魔法を使えるにもかかわらず、なくした株券の証書を見つけたり、時間を戻すことはできません。
メリー・ポピンズは空想の世界に生きる魔法使いではありません。
誰よりも現実的な考えを持っているのです。
だから、不運に苦しむ家族や、不況に苦しむ世界をちょっとだけ明るくすることが、メリー・ポピンズの魔法の役割なのです。
不運そのものや不況を変えることはメリー・ポピンズにはできません。
でもそんな辛い状況の中で、もっと明るく生きるヒントをくれたのがメリー・ポピンズの魔法でした。
「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想:音楽の力のすごさ
冒頭のシーンで、世界恐慌に苦しむロンドンの街の映像が流れます。
人々の生活は悪くなる一方で、希望はどこにもありません。
さらにこの後に勃発する第二次世界大戦のことを考えるとさらに沈んだ気持ちになります。
そんな暗いロンドンの街をジャックが歌いながら自転車で走り抜けます。
この時の歌「愛しのロンドンの空」がとにかく明るく前向きなメロディなのです。
映像は、すごくどんよりとした暗く重苦しいロンドンの街なのですが、そこにポジティブな歌声が加わることで、雰囲気が全く違うものに変わります。
これこそ、映画マジック、音楽マジックですね。
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「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想:陶磁器の世界の見応え
鑑賞前から楽しみにしていたのがアニメーションと実写が融合したシーンです。
ロブ・マーシャル監督は、「メリー・ポピンズ」の続編を作るにあたり、前作にオマージュを捧げるためにも手書き2Dアニメーションを使うことは不可欠であると考えました。
そのためになんと、引退した2Dアニメーターたちが再び現場に呼び戻されたのです。
だから、本当に前作の「メリー・ポピンズ」のノスタルジックな雰囲気が出ていたのですね。
美しいファンタジーの世界、アニメなのか実写なのか区別がつかないようなメリー・ポピンズたちのこだわりの衣装、アニメの動物たちと繰り広げるメリー・ポピンズのステージなど見応えのあるシーンでした。
「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想:ミュージカルが素晴らしかった
エミリー・ブラントの歌声は評判通り本当に素晴らしかったです。
ジュリー・アンドリュースのオリジナルメリー・ポピンズの魅力に、エミリー・ブラントのオリジナルテイストが加わって、また新しい魅力的なメリー・ポピンズなっていました。
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ロブ・マーシャル監督はまたさらに続編を作ることにも意欲を示しています。
確かにシリーズ化できそうな作品でしたね。
「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想:辛口評価
でも、辛口評価をさせていただくと、惜しいなと思い理由が2つあります。
「メリー・ポピンズ リターンズ」の辛口評価その1
「メリー・ポピンズ リターンズ」エミリー・ブラントの歌声は素晴らしく予想以上でしたが、確かに無難にまとまり過ぎていた感じはありました。
王道のミュージカル映画を観たいのであれば、ディズニー映画がやはり一番だとは思います。
そう言う点では、今回のこの「メリー・ポピンズ リターンズ」も華やかさ、楽しさは満点でした。
でも、さらにもっとサプライズ的要素があれば良かったと思いました。
まとまりすぎて、優等生すぎの映画です!
あまりにも、ストレートすぎる内容に物足りなさを感じてしまいました。
「メリー・ポピンズ リターンズ」の辛口評価その2
それからもう一つの辛口評価は、音楽です。
前作の「メリー・ポピンズ」は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「チム・チム・チェリー」など、半世紀たっても色褪せない楽曲がありました。
今回は、そこまで心に残る音楽はありませんでした。
敢えて前作の名曲を入れずに全て新曲を取り入れたところは良かったと思いますが、やはり前作の音楽を越えることはできなかったと思いました。
前作の「メリー・ポピンズ」は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「チム・チム・チェリー」の歌が、凄すぎたのかな?
「チム・チム・チェリー」の歌、今でも、口ずさむことができます。
また、当時は、音楽も今の時代ほど多様化していなかったけれど、現在は音楽が多様化しすぎていて、どんな良い曲であっても、これからの半生に残るような曲にするなんてこと自体、無理なのでしょうか?
少し辛口評価を2つしまいましたが、とにかく、全体的にとてもまとまりのある素敵な作品です。
シンプルな内容なので、何度も繰り返してみても楽しめる良さはあるでしょう。
もっとエミリー・ブラント版のメリー・ポピンズを見てみたいですね。
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